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ヘンリー・デイヴィッド・ソロー『友を探し求めるものは不幸である。というのは、忠実な友はただ彼自身のみなのであるから。友を探し求めるものは、己自身に忠実な友たりえない。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

自分こそは、この世で唯一『自分が目指すところを知っている』友であり、『真に欲することを知っている』友であり、何をすれば腐り、何をすれば奢るかを知り尽くしている友である。

 

二人の『友人同士(?)AB』の話だ。Aはいつも『赤いシャツ』を着ていた。月に一度定期的に会って喋る。それだけで十分二人の関係は『友人』だったと思っているわけだが、Aはいつも『赤いシャツ』を着ているのだ。

 

Bもそれについて特に触れない人間だった。別にそれは珍しくない。Bはそういう人間だからだ。しかし、Bの脳には『彼=赤』という色が刷り込まれている。ということで、何かの祝いの時にAに『赤い色の物』をプレゼントしようと思って、それを買って渡した。

 

赤

 

すると、実はAは、別に『赤い色』が好きなわけじゃなかった。むしろ、着過ぎていて、嫌いになっていた。

 

ではなぜ着ていたのかというと、別にその日に限ったことではなく、Aはその洋服しか持っていなかったのだ。つまり貧乏だった。使い古した汚い部屋着はたくさんあるが、外に行く服はそれしかなかった。実は、Bには言えなかったが仕事がろくに出来ずに、収入を確保することが出来なかった。

 

だが、兼ねてからの友人との月一回の食事代ぐらいは適当にやったバイトで何とか確保できて、つい、見栄を張って真実を隠蔽し、あるいは捏造して、Bに話を合わせ、順風満帆なフリをし、話を盛っていたのだ。

 

Bはそんなこととはつゆ知らず、『毎月こうして少しぜいたくな外食が出来る』、『赤い色のシャツをいつも着て赤が好きな』、『意見も合って話が弾む』、ある種、Aを誇らしい友人であるかのように錯覚していた。

 

しかし実際は違った。Aは『赤』に飽き飽きしていたし、金もなかった。唯一の友であるBを失うのが怖くて、嘘をつき続けていただけだった。本当は話も全然合わなかった。

 

piero

 

こういうことを考えた時、『友』とは、一体なんなんだろうと考えるものだ。『友』は『理解者』である。では、前述した話をふまえて、この世に自分を『理解している』人は、どれだけいるだろうか。

 

『友を探す者は己という忠実な友と、永久に友になれない』というソローの言葉は、 (外部に自分の友(理解者)がいるはずだ!)という強い強迫観念の呪縛から解放する、魔法の言葉なのかもしれない。

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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