偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
運営者
考察
カエサルは言った。
自分以外の人間が、自分以下だと思うことで得られる恩恵、メリットから先に考えるとわかるが、それで得られる恩恵は、優越感に他ならない。あるいは言い方を変えると、襲い来る劣等感という恐怖の闇の波を防ぐための、自己防衛だ。
例えば、『レッドクリフ(赤壁の戦い)』における、ある一コマで考えてみる。曹操軍の遣いが、旧友である周瑜に近づき、情報を盗もうと企んだ。周瑜は、久しぶりの旧友との再会に喜んだフリをして、酒を飲み、酔っ払い、偽の情報をさも『機密情報』かのように仕立て上げ、酔いつぶれてやむを得ず盗まれてしまった、という状況を故意に作り上げた。『メタの世界』を操ったのである。
旧友が周瑜に騙されたのは、まさしく冒頭に書いた人間心理が深く関わっている。劣等感に陥りたくなかったし、優越感に浸りたかった。その人間の弱点たる『心の隙』を見極め、騙されたふりをしてうつけを演じ、逆に相手を操作した周瑜は、天才軍師の名に恥じない、策士であった。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
当サイトにある500人の偉人の8000の名言。なぜ「1万」ではないのか──それは、内省が深まるにつれ、「本質を射る言葉」が自然と重なっていったからです。そうして浮かび上がった真理を、私は『38の黄金知』としてまとめました。
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