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カント『笑いとは張り詰められていた予期が突如として無に変わることから起こる情緒である。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。

運営者

考察

一流のお笑い芸人の話をよく聞いていると、『緊張と緩和』というキーワードをよく耳にすることがある。笑いの前に緊張あり。その緊張がほどけた時に、その不安が解消されてドッと笑いが起きる。そうしたことを考えた時、カントの言葉は傾聴に値する。例えば、北野武がくりぃむしちゅーと、まだそこまで深い絡みがなかったとき、番組上で、半分ジョーク、半分本気のような、そういうお互いの間合いの争奪が行われたような、そういう雰囲気が一瞬出来上がって、一瞬ピリついたような印象を受けたシーンがあった。

 

その時たけしは、

 

たけし

俺のバックは何だかわかってんだろうな!

 

と言って、たけしのバック(背後)にいる権力者の存在を匂わせて、視聴者の私の集中は一瞬グッと惹きつけられたわけだが、次の瞬間に、その緊張が解けることになった。たけしが、

 

たけし

エルメスだぞ!

 

と言ったのである。こうした緊張と緩和によって捻出される笑いを、私も随分とこの目で見て来た。だから、カントがそれについて理解していたことは、面白い話である。

 

MEMO

バックを『バッグ』とし、『エルメスのバッグを持っているんだぞ!』というジョークを言った。

 

また、これはつい先日のことだが、私の妹が北海道に旅行に行き、帰ってきたときに、なぜか私は含み笑いを止められない現象が起きた。普段、ヘラヘラしたり、ニヤケたりすることを決してしない性格上、後で振り返って、そんな自分の行動が説明できず、いらだっていたのだが、もしかしたら私は、心底の部分で妹の安否を心配していて、無事に帰ってきたことで、安堵に包まれ、笑いを止められなかったのかもしれない。カントの言葉を内省して、そんなことを考えたのである。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

Check

こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。

 

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