Contents

鈴木敏文『消費者と向き合う仕事において忘れてならないのは、今は価格ではなく、質を競争する時代に入ったことです。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

質を評価するようになった消費者心理を考えてみるとき、その前に、逆にそうではなかった時代を考えてみる。そうすると、そこにはあまり『選択権のない消費者』が垣間見えることになる。選択肢が狭いから、やむを得ず、そうするしかなかった。だとしたら、消費者は強いられていた。狭い範囲を強要されていた。それが、強制的なことなのか、あるいは深層心理に植えついた認識のせいなのか。どちらにせよ、人間だから値段も高く質の高い物に憧れてはいたが、それを支出することに、何らかの抵抗を覚えていたことは確かだ。

 

 

単に、サラリーマン体質の人間が多く、格差があったからなのか。あるいは、戦争やバブルの影響で、保守的になったからなのか。それとも、販売チャネルに制限があったからなのか。例えば、軽トラックで街中を回っている廃品回収車は、かつて、今の売り上げの10倍以上稼いでいた時期があった。それは、販売チャネルが限られていたからだ。制限されていた。軽トラックのスピーカーが鳴ったら、皆こぞってそこに粗大ゴミを出したのだ。

 

しかし今は違う。今はインターネットがあるからだ。ネットで調べて、自分にとって最適な会社を探し出すことが出来るようになった。従って、不透明だった料金体系も明朗になり、廃品回収車に依存する必要がなくなったのである。それと同じように、消費者の行動パターンは変わってきている。いや、常に流動変化していると思った方が良い。

 

かつて制限がある中で、やむを得ず選んでいた選択肢。しかし今は、多様性が広がり、自分の意志で、カスタマイズされた生活様式を取り揃えられる自由度が増したのだ。皆と同じように足並みをそろえる時代は終わった。『モチベーション3.0』である。供給側は、異なったニーズを持つ消費者へのアプローチを、常に考える必要がある。質を競争する時代に入ったということは、むしろ嬉しい悲鳴だ。何しろ、途上国ではそんな時代にはまだまだ突入しそうもない。未だにブラウン管テレビすらない地域だってたくさんあるのだ。彼らから言わせれば、

 

日本人はなぜまだこんなに使える製品を捨ててしまうの?

 

日本は単なる先進国なのである。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

特別情報

当サイトにある500人の偉人の8000の名言は、ぎゅっと集約して『38』にまとめられます。人間がいる以上未来永劫廃れることのないこの情報を、決してお見逃しなく。

 

『38の黄金律』へ

 

名言一覧

名言一覧(厳選した500人の8,000の格言)

 

Pickup名言

8000の言葉から名言がランダムに表示されます。偶然あなたに突き刺さる言葉に出逢えるかも∠(`・ω・´)✧!?

名言AI

キャスリーン・ノリス『人生は思ったほど困難ではない。どうしようもないことを受け入れ、必要不可欠なものをなしですませ、耐えがたいことを耐えるだけでいい。』 アニー・ディラード『いい日は幾らでもある。手に入れるのが難しいのはいい人生だ。』 ヴォーヴナルグ『格言は、哲学者たちの機知のほとばしりである。証明のいる箴言は、表現の下手な箴言である。箴言は書き手の心を暴露する。』

 

関連する『黄金律

『流動変化が避けられないことを知っているかどうかは、人間の運命を大きく変える。』

『前進あるのみ。それ以外は後退だ。』

同じ人物の名言一覧

鈴木敏文の名言・格言一覧