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榊原定征『イエスマンではなく、絶えず何か新しいことを提案し、積極的にチャレンジする人をどんどん評価するシステムにしたい。それがリーダーの努めです。』

榊原定征


日本実業家 榊原定征画像


旭化成中興の祖、宮崎輝もこう言っている。

『一番ダメなのは新しい仕事に反対ばかりしてチャレンジしない人。そしてその仕事が失敗したら、それみたことかと批判するのもダメ人間の典型である。』

 

つまり、『新しいことに挑戦する』ことがカギなのだ。それなのに、イエスマンは今日も明日もこの世に溢れていて、それは人間が居る限り恒久的に続くだろう。

 

私は経営者として従業員を雇ったとき(7年前)から、以下のテーマを彼らの机の前に貼り付けた。

 

『言われたことも出来ない人、は問題外で、言われたことしか出来ない人、など大したことは無い。言われたこと以上のことが出来る人、が求められているのだ。』

 

しかし彼らは結局、『言われたことも出来ず』に辞めてしまったり、丸6年経ってもこのテーマから逃げ続けてしまっている始末である。

 

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確かに私が雇った人間は決して優秀でエリートなわけではなかった。しかし榊原氏の言う通りの、全く同じシステムにしていても、人材に『やる気』がなければ、ただただ格差がついていく一方だという事実を、私は痛いほどよく理解している。

 

彼ら組織のリーダーが言っていることは、私と同意見だ。だが覚えておかなければならないのは、例えば孔子も、

『類推できる主体性がない者には教育の施しようがない。』

 

と言っている様に、人材の中にはどうやっても『人罪』にしかなれない者もいるということ。賢い企業はそれがよくわかっていて、優秀な人材を確保することを重視するのだ。

 

31歳になったばかりの私は、このことについてどうしようか迷っている最中だ。今いる社員は間違いなく、6年間足を引っ張り続けた『人罪』だ。だが、私次第で『人材』にはなる。しかし、ここで挙げられているのは『人財』の話だ。

 

彼が『人財』になってくれれば一番良いのだが、孔子を筆頭とする賢人たちの言う様な人格が身に付くのは、恐らく最低でもあと20年はかかりそうな気配だ。

 

彼が『人財』であればどんなに心強いことか。彼を切ろうか。このまま育てることに時間を費やそうか。もう6年という時間が過ぎた。手を抜いた6年ではない。むしろ手を挙げることなど日常茶飯事。それぐらい全力で教育をしてきた自負がある。

 

しかし心底では彼を切ることに対する妙な違和感がある。それをやってリストラ(再構築)すれば、確かに筋繊維の強い、骨太の企業にはなる。だが、『人材』を『人罪』と言って切り捨てることで、私自身が『罪人』に成り下がるような気がしてしまい、それで今7年目を迎えているのだ。

 

教育の神、森信三は言う。

『教育とは流れる水の上に文字を書くような儚いものだ。だが、それを岩壁に刻み込むような真剣さで取り組まなくてはいけない。』

 

私はもう少しだけ、森信三の言う様に、全力で教育をしてみようと考えている。

 

 

追記:この記事から3年、つまり部下が入社して10年目に突入した。彼は今、もしかしたら『人材』にはなりつつあるかもしれない。もともと『人罪』だったことを考えると、そこには成長があるのだ。

 

確かにカタツムリの速度でしか進むことが出来ていない。確かにこの有限の人生の間にどれだけできるかわからない。だが、指導者としてはこの『確かに前進はしている』という事実について、真正面から向き合い、それを正当に評価しなければならない。

 

 

※この文章は全てオーナー独自の『名言を通した見解』です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

著者:一瀬雄治 (Yuji Ichise)

 

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著者:一瀬雄治(Yuji ichise.)

 

『Inquiry.』のサイトオーナーとして知性あるつぶやきをするよう心がけます。また、1,000本の映画を観てきた人間として、最新映画の感想をネタバレなしでつぶやきます。

 

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