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『人間には心がある。心があるから人間なのだ。』

意味

うつ病やあがり症の記事を書く機会があり、専門の本も10冊ずつ読んだ。例えば、うつ病のサイトのトップページに書いたのはこうだ。

私は今のところ、うつ病に関する本を、10冊程度読んだ。その他にも400冊の本を読み、この世にある500人の偉人の、およそ8,000ほどの言葉と向き合った。当然その偉人の中には、儒教の始祖『孔子』、キリスト教の礎『イエス・キリスト』、仏教の開祖『釈迦』、古代ギリシャの哲学者『ソクラテス』がいる。そんな私が、うつ病に関する本を読み、最後の本を読み終えるまで、頭から消えることがなかった一つの事実があった。

 

(中略)うつ病というのは、『自分の思い通りにしようとする』意識が最初にあった、ということが原因である可能性が高い。そしてその現実とのギャップに打ち砕かれ、精神を崩してしまっている。だがそもそも、なぜ『自分の思い通りになる』と考えていたのか。このテーマのカギを握るのは、『真理』である。

 

私はそのサイトにも書いた様に、うつ病でこそないが、うつ病とは常に紙一重の半生を送ってきたと言っていい。何しろ、ポテンシャルがギリギリなのだ。

 

 

にも書いた様に、うつ病になりやすい人というのは、

 

  • 理想が高い
  • 責任感が強い
  • 几帳面で律儀
  • 秩序を重んじる

 

などのポテンシャルを持った、『真面目で完璧主義な人』であることが多い。これはまさしく私のことだ。私も、一度やると決めたらそれを曲げることは出来ないし、責任感が強く、几帳面で律儀だ。腑に落ちないこと、つじつまが合わないことがあれば必ずそれを明らかにしなければ気が済まないし、重い荷物を持ったら、それを最後まで一気に運ぼうとしてしまう。少しずつ分けて運ぶことが出来ないのだ。

 

それに加えて、ブッダの超訳記事、

 

にも書いた様に、

 

  • 繊細な心
  • 複雑な思考回路
  • 高いプライド

 

を持っていて、これらのポテンシャルでもって人生を生きていると、正直、人生敵だらけだ。ちょっとしたことで『思い通りにならない』と憤り、すこし人間の負に触れただけで怒りや悲しみといった負に侵される。だが、私はうつ病にはならない。それは、そのトップページに書いた記事の続きを見ればわかることなのである。

 

今私が一つ言えることは、私が母親らのように、宗教に身を寄せ、それを支えにして生きていくことがないのは、また、『うつ病になり、衰弱死してしまった知人の母』と比べて、力強く、元気にこの人生を生きているのは、そしてこれからも生きていけるのは、『別にこれからも、それは最後の一呼吸が終わるまで、波乱万丈で全然いい』と思っているからである。

 

そうだ。私は『受け入れている』のだ。心があるから人間なのだという決定的な事実を。その心が、一喜一憂している。それだ。それが『生きている』ということなのだ。傷ついていいんだ。喜んでいいんだ。人間には心があるんだ。心があるから人間なんだ。その人間の人生を、最後まで生き貫くだけだ。

 

 

関連する『黄金律

『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』

『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』