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うつになる原因はストレッサーとストレスの許容量

うつになる原因ってなに?

色々ありますが、ストレッサーがストレスの許容量を超えてしまうこともその原因の一つです。

先生

ストレッサーは与えられる負荷。ストレスは溜まった状態の負荷というイメージかな!前者が水で、後者がお腹に溜まった水って感じかな!大量に飲むとお腹がパンパンになるよね!
更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

ストレッサーと自分の許容範囲

うつ病克服の重要キーワード。『不一致』と『ストレッサー』』にも書いたが、『ストレッサー』とは、生体に有害な影響を与える外的刺激や環境刺激(外圧)のことをいう。

 

 

例えば風船にストレッサーを与えると、自らの形を歪ませてバランスを保とうとする。同時に、ゆがみを補正して元の形に戻ろうとする反発力が生まれる。外的刺激に対する生命体の緊急反応は、この反発力に当たる。

 

これは、『うつ病の改善に為に薬よりも重要な事実があることを知る 』 にも書いたが、人間は、『自分が本来望んでいる理想像と現実の不一致』が心理的ストレスを感じる生き物なのだ、ということがわかるワンシーンである。

 

 

もし、このストレッサーが反発力を上回り、ストレスが許容量を超えたらどうなるか。風船の場合は、破裂することになる。人間でいうなら、病気や、最悪の場合は死を意味する。従って、そうなる前に対処が必要なのだ。

 

先生

まず考えるべきなのは、ストレッサーという負荷。これが、自分の持っている反発力を上回った場合、風船だったら破裂。筋トレのバーベルだったら、そのままバーベルに押しつぶされる。こういうイメージを持ちたいね!
なるへそ!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 人間は、『自分が本来望んでいる理想像と現実の不一致』が心理的ストレスを感じる生き物
  • ストレッサーという負荷について確認する。

疲れたら休めばいい

うつの人はいっぱいいっぱい。だから、対策は許容範囲を守ること』に書いた様に、人間には許容範囲というものがある。反発力以上の負荷(ストレス)を自分にかけないように、セルフマネジメント(自己管理)する必要がある。

 

何のことはない。疲れたら休む。こういうことでいい。

 

  • 肩が凝った⇒ストレッチをする
  • 目がドライアイ⇒ホットアイマスクをする
  • 疲労が溜まってきた⇒入浴してマッサージをする
  • お腹が空いて頭が回らない⇒ご飯を食べる
  • 睡眠不足だ⇒睡眠をとる

 

このような考え方で、至極単純に、その状況に適したケアやメンテナンスをすればいいのである。

 

車は、ガソリンが切れたらどうする。エンジンオイルが切れたらどうする。定期的に車検に出す必要はないのか。あるなら、人間も同じことだ。ケアやメンテナンスを入念にすればいい。

 

 

先生

自分に負荷がかかっていると思ったら、迷わず休憩をするといいよ!僕なんかはこれを徹底してるね!サラリーマン時代でもそうだったよ!会社に使われてると思ったり、駒のようになっていると感じたら、隙を見て必ず休憩をしてたね!
サボってたんすか?

ハニワくん

先生

僕はそうは思わなかったね!堂々と映画を観に行くこともあったけど、外回りをしていたと言って、負荷を与えていた会社や上司に対して、裏で逆らってやることで、プラマイゼロにしていた感じだね!
サボってたんすね!

ハニワくん

先生

ま、まあね!それで結局その会社は辞めたよ!辞めることが自分の心が生き生きすると強く感じたからそうしたんだ!映画をいつでも観に行けるようなポジションにつけば、自分の心は自由でいられる。もちろんその反面、責任を負うことになるけど、僕の場合それが合っていたんだ!
先生は誰にも縛られないっす!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 自分に負荷がかかっていると思ったら、迷わず休憩をするといい。

本当に真面目で完璧主義な人ならばできることがある

いわゆる『真面目で完璧主義がうつになる。だが、完璧な人間など最初からいない』で書いたような、うつになりやすい性格というのは、『一度決めたら最後までやりきらなければ気が済まない』とか、『負った責任を必ず果たさなければならない』といったように、自分の中にある約束事を決めていて、

 

それをしなければ自分のアイデンティティ(身分証明)を失ってしまい、頑なにそれを固守することで、その代償として負荷を負い過ぎてしまい、それが負担へと繋がっていく、とうリスクを負いやすい性格なわけだ。

 

だから休憩を取ることや、ときには妥協する柔軟性がなく、そのまま許容範囲を超えてしまい、ストレスに心身を蝕まれてしまう。

 

 

だが、『うつ病になりやすい性格の共通点。ほんとうに『真面目』?』に書いた様に、『本当に真面目』な人であれば、人間の本質や限界、あるいは『必ず死ぬ』という真理について、目を逸らさないはずである。そう考えると、休息を怠る人は実は、真面目で完璧主義ではなく、それを演じて酔っているだけの人なのかもしれない。

 

自分に生き方に固執し、酔っている。だからこそそれで体を壊して結果的に周りに心配や迷惑をかけることにまで頭が回っていない。

 

島崎藤村はこう言い、

 

山本五十六もこう言った。

 

そういう人は往々にして優秀だと評価されてきたゆえ、周りへの感謝をついつい忘れがちになる。本当に自分が真面目で完璧主義だと思うならば、一度『人間』について真正面から熟考する時間を設けるべきである。

 

先生

『人間』について真正面から熟考することができる人が、本当に真面目で完璧主義な人って言えるよね!それを怠って、見て見ぬふりをする人間が、真面目で完璧主義な人なのかどうかを考えてみれば、おのずと答えは出てくるはず!
さすが先生、抜け目ないっす!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 休息を怠る人は実は、真面目で完璧主義ではなく、それを演じて酔っているだけの人なのかもしれない。
  • 本当に自分が真面目で完璧主義だと思うならば、一度『人間』について真正面から熟考する時間を設けるべき。