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チョッパー『おれが”万能薬”になるんだ!!何でも治せる医者になるんだ!!』

わが社の社員の一人は、『吃音症(きつおんしょう)』という言語障害であり、保険が適用される、れっきとした疾病者である。吃音症とは、いわゆる『どもり』の現象が多く見られ、会話の中で無言になってしまう病気だ。正直、これが治らなければ、コミュニケーションができないため、彼は社会(コミュニティ)にいつまでも上手に属せない。小学校から知っている人間関係だが、発覚したのはつい最近、ここ2年以内であるつまり、当社に入社してからだ。なぜそれまで発覚しなかったのかというと、

 

  • 1.第一に発覚するべき”親”が、”教育放棄”していたため
  • 2.本人が”無口で奥手な人格だとして”キャラ設定”していたため
  • 3.本人は”病気”ではなく、”被害者”だと思い込んでいたため
  • 4.誰も彼に深く関わろうと思わなかったため

 

確固たる理由が、このようにある。1の『教育放棄』というのは、なかなか物騒な言いまわしに聞こえるし、本人やその周りは、決してそれには当てはまらないと思い込んでいただろう。私から見てもそうだった。食事を与え、風呂に入らせ、髪を切って、家に住ませ、何の問題もなく、育児が行われていると、誰もが思うような家庭だ。『育児放棄』とはまた違う。ここでいう『教育』という意味を紐解けば、『ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけること。ということを意味する。

 

まあ、この『教育』がちゃんと行われている家庭など、現代社会にはめったにいないのかもしれないが、しかし、本来『教育』というものは、そういうものなのだ。命がけで、行うものなのだ。子供の、子孫の人生が、大きく変わる。その『教育』が、きちんと行われていなかった。

 

なぜなら、彼の兄が、幼少期に亡くなったからだ。以来家族全員に、負の被害者意識がつきまとうようになり、あるいは、『この子だけは生かしてあげたい』として、『あの子の分も』等と、甘やかし放題の挙句、 “自分は放っておいても誰かが面倒を見てくれる”という思い違いをする人格が形成されてしまったのだ。親ならば、その教育の中で、厳しく戒め、道を指し示さなければならない。

 

その『教育』を放棄し、言うなれば、そのとばっちりが全て上司である私にきたのだ。私が全ての戒めや指導を担当し、私は親が甘やかす半面の、鬼コーチとなって教育するものだから、私は、周りの人間(ほぼ全員)に、よく誤解された。『もっとやさしくしてあげれば?』という疑問符は、皆の顔を見れば一目瞭然。

 

だが実態は、その『やさしく』は、親のそれが『易しさ』であり、本当の『優しさ』とは、彼と真正面から向き合い、受け止め、性根を叩き直すということなのだ。親も友人も何もかも、赤ん坊でもできる『易しさ』などと見誤っているから、彼のそれまでの人生が、現実とは異なってしまっていたのだ。疾病者だったのに、健常者だと思い込んでいたのだ。

 

もっと早くに、周りが気づけばよかっただろう。もちろん、本人も自覚する必要があったのだ。つまり”本当の被害者”を強いて言うなら、私なのだ。『後悔しない生き方』。この本の77ページ、『被害者意識を持たない』を読めば全て書いてある。私だけがこの世で唯一、彼と真正面から向き合ったメンターだというのに、彼は、私に怒られて被害者を演じるし、周りは、それを見て浅はかな誤解をしてしまうのだから、私は”損”しかしていない。

 

だが、教育者とは、”損な役”を自ら買って出るものだ。だから私のことを真の教育者が見れば、高く評価してくれるだろう。それに私は、被害者を演じることは決してない。それも、恩師が教えてくれたことだ。とにかく、1.2.3.4、この全ての事情があいまって、彼の深層心理に棲みついた、『被害者意識』の表面化が、『吃音症』という結果になって表れていたのだ。だが、発覚した後も私は結局、彼を病人として見ている気がしなかった。妥協や現実逃避をしようものなら思い切りぶん殴るし、助言、説教をしないで見て見ぬふりをしたことなど一度もない。なぜなのだろうか。

 

『おれが”万能薬”になるんだ!!何でも治せる医者になるんだ!!…だって…!!だって この世に…治せない病気はないんだから!!!』

 

 

この『英国王のスピーチ』では、英国史上最も内気な王、ジョージ6世の『吃音症』との闘いが、観ることができる。その中で、彼を病人として扱った、様々な表面的な”治療”法を用いた医者たちは、全員彼を、治すことができなかった。しかし、最後に出会った無免許の専門家は、他の医者とやり方が違った。彼の内面の、”治癒”を考えていたのだ。

 

免許?マニュアル?病気?ガタガタ言うな。 “病は、気から”だ。自分の気持ちをしっかり持てば、症状など出ないのだ。症状が出なければそれは、”病人”とは言えない。田中角栄 、小倉智明、ブルース・リータイガー・ウッズ。なぜこの名前を挙げたかって?彼らもまた、吃音症を抱えた、人間だ。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。