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ラ・ロシュフーコー『われわれは、たとえどれほどの恥辱を自ら招いたとしても、ほとんど必ず自分の力で名誉を挽回できるものである。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。

運営者

考察

例えば、『北風と太陽』で考えてみる。そうすると、その『名誉挽回出来る方法』と、『逆に悪化する方法』が見えて来る。以前私は、22歳かそこらのとき、仕事もやり始めだし、軽薄な考えが原因の凡ミスもあった中、あるミスを犯してしまった。その時、私は腹が立った。自分にだ。

 

そこに至るまでに私は、もっともっと愚かなミスを繰り返していた。19歳、20歳、過去の様々なミスを思いだし、成長していない自分に、プライドを傷つけられたのだ。その時私が取った行動は、『すぐに謝罪し、一切の言い訳をしない』ということだった。そしてこうも加えた。

 

口では何とでも言えますので、行動で見せます。次にやったら、もう見限ってもらって構いません。

 

するとどうだろう。それまでは、逃げたし、誤魔化したし、居直ったし、隠蔽したこともある私だが、見える世界は変わった。すぐにこういうメールが、当時の上司から大文字で返ってきたのだ。それは、私も含めた、その失敗に関わった全ての人間に対しての一斉メールだった。

 

『こういう時は、すぐに名乗り出て謝るのが筋だろ。失敗することは誰にだってある。誠意があるかどうかが問われているんだ。』

 

メール

 

それは、私以外の人間が、私と同じ行動を取っていなかった、ということだった。つまり、私がすぐに謝罪したことに誠意を感じ、それと同時に、『そうする選択肢があった他の人間』にいら立ちを覚えた上司が、私への返事をする代わりに一斉送信にし、『私への赦し』と『その他の人間への説教』を、同時にやったという事だったのである。

 

そういうことの積み重ねで、私は相手の信頼を得ていった。もちろん、口だけでなく、本当にそこで自分を戒めたかがわかるのは、その後の行動である。その後ひと悶着はあるのだが、それはこの話には関係ない。

 

とにかく、このときばかりは、私が『太陽』で、その他の不誠実な人間が『北風』だったということがわかるワンシーンなのである。ロシュフーコーが言う様な名誉挽回をしようと思ったら、『北風と太陽』を思い出すのがいいだろう。

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

Check

こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。

 

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