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ダンテ『不運な時に幸福な時代を思い出すことほど辛いものはない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。

運営者

考察

ラチェット効果』とは、例えば、一度上がってしまった水準を忘れられず、収入が下がっても、かつての贅沢三昧の時代と同じ支出をしてしまう現象である。かつて、庶民的な店で食べた焼肉を『輪ゴム』だと言った知り合いの億万長者も、その効果に完全に支配されていたと言っていいだろう。途上国の人が食べたらあの焼肉は『贅の極み』だった。だが、彼は、

 

輪ゴムみてえだな。

 

と言って、箸をおいた。ダンテの言うように、『一度上がってしまった水準が下がったとき、かつての水準を思い出すことは、苦痛』なのである。実は『麻薬』も同じなのだ。麻薬をやると、普通の人にない『快楽の神経』が作られる。メーターで考えればわかりやすい。

 

 

普通の人には、右の赤いメーターは『最初から存在しない』が、麻薬をやった人間には、このメーターが出現する。そして、麻薬の効果が決まっている最中にはこのメーターはフル(満タン)だが、当然、効果が切れるにつれ、メーターが減っていく。そして枯渇する。そのときだ。『禁断症状』が出るのは。

 

(足りない…ひもじい…欲しい…奪ってでも欲しい…満たされない…苦痛だ…)

 

『輪ゴムの人』も、全てのラチェット効果に支配される人も、皆、脳や心底の部分で、こういう現象が起きているのだ。だが、苦痛だと感じるそれは一般論だ。『流されたまま』にする人間の意見だ。まず『この仕組み』を理解することそうすれば、解決策はおのずと見えてくる。恐れることは無い。私だったら、『減らす』ことを考え、『贅沢』ではなく『満足』することを意識し、『たくさんのメーター』を用意して分散させたり、『義利合一』の精神の中で人生を生き貫く『道』をここから垣間見る。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

Check

こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。

 

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