偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
運営者
考察
悠々と、つまり『ゆっくり』と、かつ『急ぐ』というのは、矛盾している様に見える。
だが、これは例えば、教育者、岩淵克郎の、
この言葉を考えた時に、その意味が見えて来るのである。一生という単位では、悠々と気楽に生きていいのだ。しかし、一日という単位では、全身全霊をもって生き貫くのが最善である。
イギリスの詩人、ジョージ・ハーバートは言う。
『人生』という時間間隔を把握し、『最短距離』を歩くことが大切だ。
『悠々と急げ。』
例えば私の部下は以前、『プラスの動きをしろ』と言われたのを理解できず、私の前で小走りになったり、急いで行動するようにしてみせた。彼の性格を熟知している私からすればそれが『私の前でだけの行動』である表裏的なものであることはすぐにわかったので、まずその段階でその行動には何の意味もない。そればかりか、彼はせかせかしていたせいで、物を落としてしまい、元の位置に戻るはめになり、結局急がずに行動したほうが時短になるという結果になった。
つまり彼は『マイナスの動き』をしてしまった。いつもよりもプラスアルファの自分であるべきだと指示したが、意味を理解せずに表層だけメッキを張ろうとし、実際にその指導の意味を理解していなかったために、いつもよりも鈍い動きをとってしまったのだ。もし開高健が、『急げ』とだけ言っていればこのような誤解も生まれなかったかもしれない。彼が言っているのは、『悠々と急げ』だ。部下は、『悠々と』人生を生きることを考えずに、刹那の表層をメッキで塗り固め、矯正すべき人格を隠蔽し、そこをそのままにして変えようとせず、チャンスを逃してしまったのである。
ブッダは言った。
『機会は平等に、処遇は公正に。』
チャンスは平等に与えられている。だが、そのチャンスをつかむかつかまないかは、各人の主体性にかかっている。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。
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