『ヒト』を最適化しよう。

『いつも心が愉快であることの、甚大な恩恵を知れ。』(2ページ目)

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ナチュラルキラー細胞

『ナチュラルキラー細胞』とは、悪いウイルスや細菌を見つけて殺傷してくれる殺し屋。殺傷力が高く、常に体内をパトロールし、ガン細胞やウイルス感染細胞を見つけると、単独で直接殺してくれるとても優れた人間の相棒である。

 

 

これは笑う』ことで活性化されると言われている。もう、これだけで答えだ。心をいつでも愉快にすることで、人間が得られる恩恵は計り知れない。

 

不安や注意を逸らす能力

ハーバード大学で学士号を取り、スタンフォード大学で博士号を取得したソニア・リュボミアスキーの著書、『幸せがずっと続く12の行動習慣』にはこうある。

『心の底から幸せな人は、暗い考えや不安な考えから自分のエネルギーや注意を逸らすことが出来る能力がある』と私は気づきました。日々の生活にも、たとえ小さなものでも、いらだつことや面倒なこと、挫折を感じることはたくさんあります。さらに、ほとんどの人にとって、病気や、拒絶されること、失敗、時には絶望的なトラウマは避けられないものです。しかし、これまで私が研究してきたなかで、人生の浮き沈みに敏感に反応し過ぎてしまい、好ましくない情報をなかなか振り払えない人こそ『最も不幸な人々』といえます。

 

自分の心を『整える』ことは、人間一人一人の責任である。自分こそは自分という存在の唯一無二の『整備士』であると自覚し、その日々のメンテナンスを怠ってはならない。怠ってしまって、いざ事故を起こし、『ブレーキが効かなかったんです』と言ったところで、『整備不良』として責任を追及されるのは、結局自分なのである。

 

『書く』というプロセスを大切にする

本にはこうもある。

『書く』というプロセスを大切にする

 

(省略)心理学の世界では、『トラウマとなる過去の出来事に関して心の奥底にある感情を書けば多くの恩恵がもたらされる』という結果が次々と出ています。対象グループに比べて、試練やトラウマなど心の奥にある思いや感情を掘り下げながら書き留めて3日間を過ごした人々は、その後、以前よりも病院へ行く回数が減り、免疫システムが向上した、という結果が示され、落ち込むことや苦悩することも減ったと報告されています。

 

さらに、学業や仕事の成績が上がり、失業していた人も、その後の就職率が高くなったのです。このような影響は様々な人に現れました。健康な人も病気の人も、若者も老人も、貧しい人も裕福な人も、そしてヨーロッパや東アジア、北アメリカに住む人にも同じ結果が出たのです。(中略)『書く』というプロセスにおける重要なメカニズムの助けによって、人はトラウマを理解し、受け入れられるようになり、意味を理解できるようになるからです。

 

整える方法はたくさんある。ここで言われている様に、『書く』というプロセスが心身に与える影響も大きい。私も今まで相当な量を記事を書いてきたつもりだが、気づけば最初の方に書いていた周囲の人間や社会に対する見苦しい不満のような文章は、書くことが激減している。単純に言うと、私は『排泄して、スッキリした』のだ。毒を、膿を出しきったのである。

 

もっと笑う

自己発見に関する世界最高の権威の一人、ロビン・シャーマの著書、『3週間続ければ一生が変わる』にはこうある。

もっと笑う

 

毎日のように笑えば、気分が高揚し、創造性が高まり、さらなるエネルギーがあふれることが証明されています。(中略)

 

現代心理学の父であるウィリアム・ジェームズはこう言っています。

『私達は幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ。』

 

自分の心を『コントロールできない』と思っている人間がいるが、多くの場合、それは単なる『勘違い』だ。

 

『病は気から』-これが病気を治す第一歩!

『『からだの不思議』雑学辞典』にはこうある。

『病は気から』-これが病気を治す第一歩!

 

ある患者が重度の腫瘍を患っていた。ある日、よく聞く新薬Aがあるという話を耳にし、医師に服用したいと訴えた。医師は患者の申し出どおりに薬を処方したところ、腫瘍はすっかりなくなったという。しかし、しばらくした後『新薬Aの効果は認められない』というニュースが伝えられると、患者の腫瘍はたちどころに悪化。そこで医師はただの水を患者に渡し、こう言った。

『この新薬Bは、新薬Aと比べて2倍の効果があります』

 

この医師の言葉をすっかり信じた患者は『新薬B=ただの水』を飲んでいたにもかかわらず、腫瘍はなくなってしまったのだ。ここで終わっていればいいものを、その後医師会が『新薬Bには効果がまったくない』と発表したから、さあ大変。これを聞いた患者の腫瘍は再再発し、ついには亡くなってしまったという。

 

この話からも、人間の心理状態は『身体の防衛=免疫力』に大きく影響しているのがわかるだろう。ストレスを感じると、身体はダメージを受ける。その反対に、ポジティブな思考は免疫力の強化に効果があるのだ。

 

免疫

 

思い込む力(プラシーボ効果)の力や、ストレスが人間に与える影響を過小評価しない方がいい。

 

病気の恐怖は実際に病気を呼び込む

ナポレオン・ヒルの著書、『成功哲学』にはこうある。

病気の恐怖は実際に病気を呼び込む

 

あなたが、馬鹿の一つ覚えのように健康の話題―というよりはむしろ不健康の話題を会話に持ち出す人ではないことを祈る。(中略)健康を維持するためのあなたの最初のステップは、病気のイメージを思い浮かべないことである。心というものは、信じ込んだことのすべてを、それ相応の身体的なものに変えてしまいがちである。それなら、自分の頭のてっぺんから爪先まで健康そのものだということを思い描けばいいのだ。

 

例え実際に病気にかかったり、怪我をしたとしても、これはただ不運な出来事であって、必ず克服できると考えることだ。信念と自信にあふれた心には、健康を回復した状態が見えて来る。そしてこれは、医薬以上の効果をもたらすこともある。その信念は心の中で創出したものだから、かぎりなく強い力を持っていることを知るべきだ。

 

信念は最も優れた治療者である。信念は病気を予防し、病気を治し、今後の病気に対する抵抗力をつけ、励ましてくれる。過信してはいけない。健康に対して健全な信念を持つことは大切なことだ。そうすれば、病気そのものが消え失せてしまう。

 

免疫

 

何度でも言おう。思い込む力(プラシーボ効果)の力や、ストレスが人間に与える影響を過小評価しない方がいい。

 

いつも心を美しく

ジェームズ・アレンの著書、『『原因』と『結果』の法則』にはこうある。

いつも心を美しく

 

きれいな思いは、きれいな習慣を創り出します。自分の心を洗わない聖者は、聖者ではありません。自分の心を強化し、浄化した人間は、そのときからもはや病気とは無縁になります。もしあなたが自分の肉体を完璧な状態にしたいのなら、自分の心を守ることです。肉体を再生したいのなら、心を美しくすることです。悪意、羨望、怒り、不安、失望は、肉体から健康と美しさを射奪い去ります。憂鬱な顔は偶然の産物ではありません。それは憂鬱な心によって創られます。醜いしわは、愚かな思い、理性を欠いた思い、高慢な思いによって刻まれます。

 

(中略)楽しい思いは、どんな医師よりも上手に、肉体から病気を一掃します。善意は、どんな癒し人よりも速やかに、嘆きと悲しみの影を霧散させます。

 

自分の心をコントロールできれば、医者いらずだ。

 

免疫物質が慢性疲労を引き起こす

東京大学大学院教授、池谷祐二の著書、『脳と心のしくみ』にはこうある。

免疫物質が慢性疲労を引き起こす

 

慢性疲労患者の脳を詳しく調べた調査では、意欲、計画性、創造性などをつかさどる前頭前野が委縮し、脳内のさまざまな場所でアセチルカルニチン、セロトニンといった神経伝達物質の代謝が減少していたという。さらに、強制的に運動させて疲労状態にさせたラットの脳脊髄液を健康なマウスの脳に注入したところ、元気のよかったマウスが突かれた状態になってしまったという結果も出ている。その原因を分析してみると、マウスに疲れをもたらしたのは、免疫物質のTGF-β(トランスフォーミング増殖因子ベータ)であることがわかった。

 

TGF-βはウイルスや細菌などの病原体が入ってきた時に攻撃命令を伝える物質として知られる。ストレスを抱えると、TGF-βが過剰に放出され、病原体だけでなく、脳にも好ましくない影響を与えてしまうというのだ。

 

疲労やストレスが心身に与える影響というのは、本当に『ある』のだ。『ない』のではない。

 

笑顔の魔法

実に50の職業経験と、世界40か国の旅を経験した有川真由美の著書、『遠回りがいちばん遠くまで行ける』にはこうある。

今日も明日も、いつも笑顔の理由、教えます

 

幸せになろうと思うなら、笑顔になるのがいちばん手っ取り早く、いちばん効果的な方法かもしれません。私たちは、放っておくと、すぐにイライラしたり、クヨクヨしたりしてしまいがちです。気持ちが澱んでいて笑顔になれないという人もいるでしょう。でも、そんなときほど、笑ってしまおう!と笑うフリを試みていると、クヨクヨしていたことは『ま、いっか』となり、前に進む力がわいてくるのは、不思議なほど。みんなが暗くなっているときほど、笑顔は喜ばれます。だれもが、お日様のような心を温かくしてくれる笑顔を必要としているのです。笑顔でいると、後ろ向きなことは考えないもの。笑顔には、心のわだかまりをさっぱりと浄化してくれるような、”魔法の力”があります。

 

いつも笑顔でいることの恩恵については、論理的にその理由を知っている人もそうでない人も、身に沁みて理解している。

 

体や心が壊れ、機能に異常をきたす

早稲田大学商学部を卒業後、様々な経歴を経て、クリスチャン女性の国際的なグループ『Aglow International(アグロー・インターナショナル)』に所属する中村芳子の著書、『聖書88の言葉にはこうある。

7日のうち1日は完全に休む。体のため、心のため、自分のため、家族のため

 

休む=怠ける=良くないこと、という考えが日本では根強い。風邪で熱を出しても解熱剤を飲んで出社すべきだと思い込んでいる人もいる。うつるから実は迷惑なのだけど。

 

そこへくると聖書の価値観は大きく違う。週7日のうち1日は、働いてはいけない日だ。1週間が7日からなるのは、『創世記』1章の天地創造に由来している。1日目、神は『光あれ』と光を創った。そして空、大地、海、植物を創り、太陽、月、星を創り、魚と鳥を創り、動物と人間を創った。6日でその仕事を終え7日目に休んだ。これが1週間の始まり。

 

神がモーセを通して与えた十戒の4番目が『週の7日目は仕事をしてはならない』だ。ユダヤ人がこれを守り、キリスト教徒が引き継いだ(本来は土曜日だ)。人間の設計者であり製造責任者である神は、人間の機能を熟知している。7日のうち1日を完全に休まないと、体や心が壊れ、機能に異常をきたすことを知っていた。個人としての人間だけなく、家族の機能にも障害が起きて来る。

 

『聖書』

安息日を心に留め、これを聖別せよ。6日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、7日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。(出エジプト記20:8-10)

 

怒ってもいい。でも、翌日まで持ち越さない

また本にはこうもある。

怒ってもいい。でも、翌日まで持ち越さない

 

イエスは柔和な人として知られているが、激怒した場面がある。祈りの場であるべき神殿で商売が行われているのを見て、『神殿は祈りの家と呼ばれるべきであると聖書に書いてあるのに、あなたたちは強盗の巣にしてしまった』と商売の台や椅子をひっくり返し、商売人を追い出した。

 

正当な怒りは悪くない。正義を貫くのに不可欠な時もある。しかし、怒りを翌日に持ち越すことは諫められている。それは悪魔に隙を与えることになるという。怒りを抱き続けると、心も体も疲れて病気になってしまう。夕食の前には怒りを手放す。相手を赦す。これは自分の心の平和のため、健康のために大切なことだ。

 

『聖書』

怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで怒ったままではいけません。悪魔にすきを与えてはなりません。(エフェソ信徒への手紙4:26)

 

遥か紀元前からこの真理は何ら変わることなく、そこに存在している。

 

貪欲や野心などは精神異常の形態

ドイツの哲学者、エーリッヒ・フロムの著書、『生きるということ』にはこうある。

それだけで私たちは不自由で、弱く、合理性に欠け、抑鬱的である。私の知る限り、スピノザは精神の健康と病気が、それぞれ正しい生き方とまちがった生き方の結果であることを自明のこととした、最初の近代思想家である。

 

スピノザにとっては、精神的健康は結局正しい生き方の現われであり、精神的病気は、人間性の要求に従って生きていないことの徴候である。『しかし、もし貪欲な人物が金と所有物のことばかり考え、野心的な人物が 名声のことばかり考えたとしても、人は彼らを精神異常とは考えず、ただ不愉快に思うだけである。概して人は彼らを軽蔑する。しかし、実際には、貪欲や野心などは精神異常の形態のなのである。ふつうは人はそれらを<病気>とは考えないけれども』(『エチカ』四、命題四四)。

 

 

自分の心がもし平安から遠ざかったと感じるのであれば、それは本当に『遠ざかった』のだ。この真理から。

 

ストレスは免疫による抵抗力を抑制してしまう

ハーバード大学大学院にて心理学の博士号を取得した、ダニエル・ゴールマンの著書、『EQ こころの知能指数』にはこうある。

医療とこころ

 

パリの理工科大学の神経科学者フランシスコ・ヴァレラは、免疫系は『肉体の脳』だと言う。何が自分の肉体の成分であり何が異物かを識別するからだ。免疫細胞は血流にのってからだのすみずみまで運ばれ、体中の細胞と接触を保っている。そして、自分の肉体の一部と認められる細胞には手を出さず、異物と認識した細胞を攻撃する。免疫細胞が攻撃してくれるおかげで、私たちの体はウイルスやバクテリアやガンから守られている。

 

(中略)そして妻のスーザンや他の同僚とともに研究を進め、自律神経系が免疫系の細胞であるリンパ球やマクロファージに直接働きかける接点を発見した。

 

(中略)情動と免疫系をつなぐもうひとつの経路は、ストレス状態のときに分泌されるホルモンだ。ストレスによって生体が興奮すると、カテコールアミン(エピネフリンとノエルピネフリンのこと。アドレナリンとノルアドレナリンとも呼ばれる)、コルチゾールとプロラクチン、天然のアヘン類似物質であるベータ・エンドルフィンを与えるホルモンだ。ホルモンと免疫機能の関係は複雑だが、おおまかに言えば、これらのホルモンが分泌されると免疫細胞の機能が阻害されることになる。ストレスは、少なくとも一時的には免疫による抵抗力を抑制してしまうのだ。これは、当面のサバイバルに必要な緊急行動に備えてエネルギーを温存する働きではないかと考えられる。

 

喘息、関節炎、頭痛、消化性潰瘍、心臓病

また本にはこうもある。

健康に有害な情動

 

医療現場からのコメントに加えて、臨床面における情緒の重要性を示す証拠も増えつつある。なかでも強力なデータは、101件の個別の研究結果を総合して数千人にのぼる男女の症例を分析した研究だろう。この研究は、感情の動揺が健康に有害―かなり有害―であることをはっきりと示している。

 

慢性的な不安、長期にわたる悲しみや悲観、たえまない緊張や敵意、辛辣な皮肉や邪推にさらされている人は、喘息、関節炎、頭痛、消化性潰瘍、心臓病(諸疾患を大まかに分類した場合の代表例)などにかかるリスクが2倍高いことが明らかになったのだ。この数字は、喫煙や高脂血症が心臓病をひきおこすリスクと同じくらいの高率だ。つまり、健康にとってきわめて有害なのである。

 

(中略)いったん心臓疾患にかかってしまうと前出の心臓病患者による回想実験にもあったように、怒りが引き金となって起こる生理的変化が心臓のポンプ機能そのものに悪影響を与える。

 

怒りっぽい人が心臓停止で死亡する確率

(中略)怒りっぽい性格の人は、心臓停止で死亡する確率が比較的穏やかな性格の人の3倍にも達した。また、怒りっぽい性格に高脂血症が加わると、怒りがもたらす生命のリスクは5倍も高くなった。

 

 

ロビン・フッドのアドバイス

<癒しの知恵>

『ロビン・フッドのゆかいな冒険』のなかで、ロビン・フッドが若者に向かって言う。『なあ、お若いの、おぬしの悩みを話してごらん。ざっくばらんにな。話をすれば、心の悲しみも、いくぶんかはまぎれるものだ』(村山知義・村山亜土訳)。庶民の知恵も、捨てたものではない。不安な心から重荷を取り除くことは、妙薬に匹敵する。

 

ロビン・フッドのアドバイスを化学的に裏付けたのが、サザン・メソジスト大学の心理学者ジェイムズ・ペニペーカーだ。ペニペーカーは一連の実験によって、心の悩みは吐露させてしまったほうが医学上有益なことを証明した。実験の方法は、きわめてシンプルだ。被験者たちに、『生まれてこれまでに最も深く傷ついた経験』について、あるいは現在頭を悩ませている問題について、一日15分ないし20分かけて文章を書くという作業を5日ばかり続けてもらうのだ。

 

この告白は驚くべき効果をもたらした。被験者の免疫機能が高まり、実験後6か月間の通院回数が減り、病欠日数が減り、なかには肝臓の酵素分泌が活発になった例さえあった。しかも、文章につづられた心の動揺が大きかった人ほど、免疫機能の改善が著しかった。

 

乳がんの転移で末期を迎えた女性患者

(中略)情緒面での支援が臨床的にどれほど大きな効果をもたらすかをはっきりと見せつけたのは、乳がんの転移で末期を迎えた女性患者を担当したスタンフォード大学医学部グループからの報告だろう。この患者たちは最初にガンが発見されたとき外科的手術を含む治療を受けたのだが、その後ガンが再発し、あちこちに転移した。臨床的に見れば、全身に広がったガン細胞が患者たちの命を奪うのは時間の問題だった。

 

しかし研究の結果には、医学界だけでなく、研究を指導したデイビッド・シュピーゲル博士自身が驚愕することになった。末期乳がんの患者のうち、同じような病状の患者の圧余りに週一回参加した人は、自分ひとりで病気に立ち向かった人の2倍長く生きたのである。

 

患者

 

ストレスは自然界にある毒物では蛇毒に次ぐ

8歳にして東洋医学の師範の資格を得て、東京大学医学部を出た、田園都市厚生病院院長、春山茂雄の著書、『脳内革命』にはこうある。

脳からモルヒネを分泌させなさい

 

人間は怒ったり強いストレスを感じると、脳からノルアドレナリンという物質が分泌されます。この物質はホルモンの一種なのですが、どういうわけかものすごい毒性をもっている。自然界にある毒物では蛇毒に次ぐ毒性をもつともいわれています。もちろん脳内で分泌されるのはごく微量にすぎませんが、いつも怒ったり強いストレスを感じていると、この毒のせいで病気になり、老化も進んで早死にしてしまう。私の病院に来た患者さんもそうですが、どんな病気にもノルアドレナリンが関係しているといっていいほどなのです。

 

一方でベータエンドルフィンというホルモンがあります。このホルモンは脳内モルヒネとしていちばん効力のある物質ですが、この両者の間に奇妙な相関関係のあることが判明したのです。人から何か言われて『いやだな』と思うと、脳内に毒性のあるノルアドレナリンが分泌される。そのとき逆に『いいな』と思うと、ベータエンドルフィンが出るのです。ノルアドレナリンが分泌されるほうがいいか、ベータエンドルフィンが分泌されたほうがいいかは、自明の理でしょう。

 

(中略)これは神様からの次のようなメッセージだと思うのです。

『人生を愉快に生きなさい。愉快に生きればいつも若々しく健康で、病気にも無縁で長生きできますよ』―と。脳内モルヒネの存在は神様が正しく生きる人間にくれたごほうびともいえます。

 

エイズ、成人病、脳梗塞、ガン

この脳内モルヒネについて著書では、『NK細胞』についても説明している。また、『エイズ、成人病、脳梗塞、ガン』に対し、この脳内モルヒネが与える影響の甚大さを具体的に説明している。

 

クーエの自己暗示

また同じく、春山茂雄の著書、『脳内革命2』にはこうある。

右脳パワーは楽しいことだけを考える

 

いちばん初歩的な方法は対象になっていることがらから意識をずらすことです。歯医者さんがこのテクニックを使っています。虫歯の治療をするとき『痛いだろうな』と思うと、歯の中にある感覚が鋭敏な歯髄や血液中にブラディキニンという物質が分泌され、歯の治療が終わると脳内モルヒネが出て来ることが確かめられています。

 

歯科医の椅子に座って、これから虫歯をドリルで削るという現実に自分の意識を集中させるのは、痛みを奨励するようなもので、けっして好ましいことではありません。そこで歯医者さんはどんなことをしているかというと、患者さんの意識を歯から遠ざけるため、全然関係のない楽しい話題で話しかけたり、クラシック音楽を流したりしています。この方法を使えばいいのです。つまり、フランスの心理学者、クーエが自己暗示について述べている、

『二つの考えが心の中に入ると、並列状態では存在しうるが、お互いが重なりあうことはできない』

 

という原則を利用するのです。この要領で楽しい考え、好ましい考えで頭の中を満たしてやる。そうすればいやな考えは『存在できなくなってしまう』のです。

 

ここまでの情報が揃っているのだ。後はもうクーエの言う通り、様々な方法を使って自分の頭の中からストレスの原因を追い払おうではないか。

 

自分の健康、心の健康

早稲田大学を経て、情報会社・出版社の役員を歴任した岬龍一郎の著書、『言志四録』にはこうある。

人はみな自分の健康については心配するが、心の状態が健康であるかどうかは問わない。時々は、次のように心に問うてみるがよい。『独りでいるとき、心を欺くようなことはしていないか。独りで行くとき、自分の影に恥じるようなことはしていないか。独りで寝るとき、自分の寝具に恥じるようなことはしなかったかどうか。そして自分の心が安らかで愉快に楽しんでいるかどうか』と。

 

このように反省する心を持っていれば、心は決して放漫にはならない。

 

命の源よりも優先された娯楽の時間

ナチスの強制収容所に収監され、人間の想像を絶する3年間を過ごしたドイツの心理学者、ヴィクトール・E・フランクルのの著書、『夜と霧』にはこうある。

収容所の芸術

 

ともあれ、時には演芸会のようなものが開かれることがあった。居住棟が一棟、とりあえず片付けられて、気のベンチが運び込まれ、あるいはこしらえられて、演目が案配される。夕方には、収容所でいい待遇を受けている連中、たとえばカポーや、所外労働のために外に出ていかなくてもいい所内労働者が集まってくる。いっとき笑い、あるいは泣いて、いっとき何かを忘れる為に。

 

(中略)実際、こうしたことは有用なのだ。きわめて有用なので、特別待遇とは縁のないふつうの被収容者のなかにも、日中の疲れもいとわずに収容者演芸会にやってくる者がいた。それと引き換えに、その日のスープにありつけなくなってさえ。

 

 

この事実は、極めて、実に極めて、注目に値するものである。

 

お砂糖は心の薬

東京医科歯科大学教授で医学博士の志村則夫の著書、『歯医者に虫歯は治せるか』にはこうある。

お砂糖は心の薬

 

甘いものを子供に禁止する歯科医がいます。なるほど、原因を遠ざけようという、いかにも単純明快な知恵です。たしかに、人間の身体面だけをみれば、砂糖を摂って、よいことは一つもありません。精白糖は百害あって一利なしと科学されています。

 

しかし、情緒の面では不安を解消したり、ストレスがあると甘いものがほしくなったりします。人間の身体を単にメカニカルな生物医学的な見方からすれば、砂糖の摂取は何の益も無く、有害だけなのですが、心と身体を一体として扱う心身医学の立場から見れば、砂糖は人間の精神面を介して有意な生理を生むと考えられるようになりました。

 

(中略)いくら死ぬまで歯が健康であっても、一生の間、歯に悪い食べ物を『あれも食べてはいけません。これも食べてはいけません』と制限して、仕事先でも外出先でも、毎日毎日、気持ちの負担と感じる歯磨きに、朝から晩まで追いまくられていては、けっして快適で充実した人生とはいえそうにありません。それどろこか、制約されたための心のわだかまりが、自律神経系や免疫系の働きを衰えさせるため、逆に何の制限もせず放っておいて手入れをしない場合よりも、歯をダメにすることも多いのです。

 

歯

 

唾液の中にはS-IgA(分泌型・イムノグロブリンA)という細菌感染から私たちの身体を守ってくれる抗体が含まれています。この物質がどんな心の状態にあると、唾液中によく分泌されるかをアメリカで調べた実験結果があります。

 

37人の30代の女性を集めて二つの異なった状況下においてみました。一つの状況下では不安になったり、怖くなるような話を聞かせ映像を見せます。もう一つの状況では、楽しくなるような、気分がリラックスするような話を聞かせ映像を見せます。その後、被験者の唾液を摂って調べると、不安や恐れを抱くような話を聞いたり映像を見た時には、明らかにS-IgAの分泌が少なくなっていて、楽しい気分になる話を聞いたり映像を見た時では、S-IgAの分泌が明らかに多かったのです。

 

また、極端に笑い過ぎるような話を聞かせたり映像を見せたりすると、今度はかえってS-IgAの分泌が減ってくることも確かめられています。快、不快という心のありかたが、体内の多くの生理に影響を与えますが、その一端を唾液のS-IgAの分泌からも、窺い知ることができる実験例です。

 

こうした医学的な実験結果もあるのだ。

 

悩みが人間にもたらす副作用

デール・カーネギー の著書、『道は開ける』にはこうある。

悩みが人間にどんな副作用をもたらすかを見たければ、別に図書館や医者のところへ行く必要はない。本書を執筆中の書斎の窓から見ることが出来る。私の目にうつるとなり近所には、苦悩がもとで神経衰弱患者が出た家もあり、苦悩の果てに主人が糖尿病になってしまった家もある。株式市場が暴落したために、血糖や尿糖の値が跳ね上がったのである。

 

(中略)悩みは虫歯の原因ともなっている。ウィリアム・マコニグル博士がはアメリカ歯科学会で次のような発言をした。『悩み、恐怖、小言などから生じる不快感によって、カルシウムのバランスがくずれて、虫歯になることもある…』マコニグル博士が例に挙げた一人の患者は以前は虫歯など一本もなかったのに、彼の妻が急病で倒れて三週間入院しているあいだに、彼には9本の虫歯(悩みに起因する虫歯)ができたという。

 

毒素や膿を体内に溜めておくリスクは思っている以上に大きい。

 

疲労を忘れ、若さを保つ方法

本にはこうもある。

疲労を忘れ、若さを保つ方法

 

この教室の医学顧問ローズ・ヒルファーディング博士の考えによれば、悩みを軽減する為の最良の方法は、『だれか信頼できる人に悩みを打ち明けること』だという。

 

『私たちはこれをカタルシスと呼んでいます。ここへ来た患者たちはくわしく自分たちの悩みを打ち明けて初めて、それを心の中から追い出すことが出来るのです。ひとりで思い煩い、自分だけの胸に抱きしめている限り、神経の緊張は増すばかりです。私たちは皆、自分たちの悩みを分かち合わねばなりません。苦労を分け合わねばなりません。この世の中のだれかが自分の悩みを聞いてくれ、理解してくれると感じることが必要なのです。

 

自分の『整備士』としての腕に自信がなければ、ベテラン整備士の腕を頼ることがあったっていい。とにかく、自分の心が常に愉快であるように努める必要がある。それをすることのメリットを知ってしまえば、後はもうそうしなければ気が済まないようになっているだろう。酒や麻薬など、これらの恩恵の足下にも及ばない。

 

 

 

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