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治療する立場の人から見たうつ病の徴候や症状とは

治療する立場の人から見たうつ病の徴候や症状とは?

下記に客観的な立場から見た意見を記載します。

先生

うつ病の本人と、他者の意見では異なるからね!それもそのはず、本人には判断能力がないんだから、本人が理路整然と理論を説明できるなら、うつ病になることは考えにくいよね!
更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

 

この記事は、

 

 

と併せて考えていきたい。

 

『テキスト臨床心理学4 精神病と物質関連障害』より抜粋して記載する。

うつ病の患者にとって、注意を集中することはきわめて困難である。彼らは、本を読んでもその内容が理解できず、他者が自分に何を言っているのかを把握することができない。人と言葉を交わすのもまたひどく億劫になる。

 

 

彼らは、ゆっくりと、間隔を十分に置きながら、言葉少なに、しかも低く単調な声で話す。たいていは、一人きりで腰を下ろしてずっと黙っていることを好む。そわそわと落ち着かず、その場に座っていられない者もいる。彼らは、あちこち歩き回り、手は堅く握り締められ、そのあいだ、終始ため息をついたり、低く唸ったり、不平を並べたりする。

 

 

うつ病の患者は、問題にぶつかってもそれをどうやって解決したらいいかよいのかという考えがまったく浮かんでこない。一瞬一瞬が苦痛で、頭のなかは自分を責める言葉であふれ、それは何度も繰り返し自分のなかで反響する。身辺を清潔に保つことや、外見を整えたりすることも面倒になり、

 

また、身体的には明らかに根拠のない痛みが繰り返し生じ、心気的な訴えが続く。すっかり気落ちして希望を完全に失い、独創力も欠如して、多くの時間をくよくよと心配して過ごす。

 

(中略)

 

子供のうつ病は、しばしば、頭痛や胃腸のような身体的不調の訴えに結びつく。一方、年配者のうつ病では、しばしば注意散漫や記憶喪失といった特徴がみられる。

 

先生

『本を読んでもその内容が理解できず、他者が自分に何を言っているのかを把握することができない。人と言葉を交わすのもまたひどく億劫になる。』っていうところが、僕の部下と同じでね!部下もひどいときは、これくらいの現象があったんだ!
部下さんはうつ病っすか?

ハニワくん

先生

いや、吃音症ということは明確だったんだけど、その他の様々な精神疾患の症状にも似た行動を取ることが多いので、総合的なものかもしれないね!
この章のまとめ
  • うつ病の患者は、本を読んでもその内容が理解できず、他者が自分に何を言っているのかを把握することができない。
  • 人と言葉を交わすのもまたひどく億劫になる。
  • 問題にぶつかっても、それをどうやって解決したらいいかよいのかという考えがまったく浮かんでこない。