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ジャン・パウル『文は人なり。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

これだけでは的確な内省が出来るかどうかは定かではないが、もし私が普段から部下に言っていることであっても、一応の説明はつく。私が言っているのはこうだ。

『文章には心の全てが出るぞ。俺は文章を見ればその人の心が見える。』

 

これは決して自惚れではない。これでも謙遜している方だ。つまり、実際は別に文章を見なくても、立居振舞や表情、その他の態度で、相手の心は大体わかるのであり、それを言ってもそこに信憑性がないから、これでも抑えて言っているのだ。私の17歳の時の恩師からの異名は、『人間ウォッチャー(観測機)』である。

 

例えば、私の部下が持っていた精神障害は『吃音症』だ。それに付随して、軽度のADD、ADHD、LDといった精神傷害も患っていて、注意は常として散漫だし、約束は一瞬で破るし、嘘は平気でつくし、誤魔化すし、どもるし、黙り込むし、人がしゃべりだすと同時にかぶせて話そうとするくせに、聴いてみるとまた黙り込むし、と言ったような、まあとにかく『通常』ではなかったわけだ。そしてそれは、入社して7年、今も続いている現象である。しかし、7年前のそれと比べるのであれば、随分ましになっていて、それが一番わかるシーンこそ、『文章』なのである。

 

当時は、『ワードサラダ』と言って、言語障害を持った人間が、サラダのように言葉をごちゃまぜにして、支離滅裂で文脈もくそもない話し方をしてしまうイメージで、思いついた単語をポンポンとだし、それを繋げることが出来ず、こっちに何を伝えたいかが全くわからなかった。私はその度に『お前だけが発言して満足してるぞ。相手に伝わらなければ会話とは言えないぞ。』という内容を、『極めて強く』指導してきたが、何百回と同じ指導をして、ようやくわずかな変化が起きたレベルで、病気だと認知していない当時は、殺意さえ覚えたものである。それが、本当に病気なのかどうかは病院で検査していないのでわからないが、部下の症状は、全て冒頭で挙げた精神障害そのものだった。

 

とにかく、当時の部下の文章など、そのワードサラダそのもの。とあるシーンでは、仕事を通した感想文を書け、というときに、『書けない』という、通常ではおよそ理解不能の次元が捻じ曲がる言葉を発し、あわや大惨事になりかけたが、しかし、もし部下が病気なのだとしたら、それなりの対応があると思い、彼を首にもせず、半殺しにもせず、長期で教育していく現在の方法を取ったのだ。私は、この『長期』というのが嫌いで、『物事を思い通りにしたい』と思う気持ちが強い人間だから、彼の様な人間が部下にいることは、ストレスそのものだった。

 

しかし、そこは考え方を変えて、『逆に自分の弱点を穴埋めする為の試練であり糧だ』とか、『自分の過信や思い上がりを戒める教訓そのものだ』とすることで、今日まで部下との関係性は存在しているわけである。とにかく、そんな部下の文章のレベルが変わってきているのだ。私は14年前の時点で、『人間ウォッチャー』である。そして、この部下の上司を7年やっている。その私が言っているのだ。文章は、人の心を映し出す鏡だ。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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