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ゲーテ『断るのにあれこれ多くのことを弁ずるのは無駄なこと、相手の耳には拒否の一語しか聞こえていない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

偉人

ふむ…。

運営者

考察

押さえるべきポイントは、『言い訳』は『自分の為』。『断られた人の気持ちを考えたフォロー』は『相手の為』ということ。もし『自分の為』を思っている人間は、その断り方は間違いなく『言い訳がましい』。

 

(結局断るんだろ)

 

という気持ちが、相手の心の中に植えつくだろう。

 

(せっかく誘ったのによ)

(また誘うと思うなよ)

 

などと思う人もいるだろう。しかし、『結局断ってしまう』のを理解して、相手の心境を察する人は、

 

今日は食事(なるべく『予定』と言わないで具体的なスケジュールを出す)なんだけど、来週は?

 

予定

 

と言って、その場で次のスケジュールを自分から決める。そうすると、相手の心に損の穴は空かない。むしろ、その穴を補充してくれる友に、

 

(良い友を持ったな)

 

と思うだろう。

 

(本当に忙しいんだな)

(まあ急に予定を入れようとしたんだからそれで当然だな)

 

と思えることだろう。

 

『断るのにあれこれ多くのことを弁ずるのは無駄なこと、相手の耳には拒否の一語しか聞こえていない。』

 

私は先日、とある人物の生き方を軽く否定してしまった。その人が一日中ゲームをしている様子が見受けられ、元旦すらもそうしていたので、少し常識から逸脱していると思ったのだ。それでそれについて意見をしてしまった。

 

から

 

しかし電話を終えたあと、私は自分が(少し偉そうだったな)と反省した。私はまるで、自分の人生のモデルが正解で、その人物が間違っているとでも言いたいかのような、そんな話し方をしてしまったなと、話し終えた後に思ったのだ。なぜ会話を終えた後にすぐそう思ったのかというと、その相手の対応に違和感があったからだ。私が普段人からされるような評価を、その相手からは受けなかった。私な実生活では常に相手を納得させる生き方をしてみせるのだが、その相手はまだ私と会ったことがなく、電話でしか接したことがない。

 

したがって、相手は私の『実際の雰囲気』を全く知らないので、その電話の会話で想像する人物像だけを頼りにし、私のことを評価するしかなかった。だから逆に純粋で正確性が高いともいえるかもしれない。私の会話のしかた、言い回し、思想などが、私の『実際の雰囲気』を全く知らない人が客観的に見たらどう映るのか。そういうことを思い知るには、いい機会だったと言えるだろう。

 

それに、『実際の雰囲気』を全く知らないのは私も同じだ。その相手の人生を見てきていないのに、その人物のことを決めつけるような言い方をしてしまった。そういうことを考えているうちに、私は相手に謝罪のメールを打つべきだと悟ったのだ。

 

メール

 

『断るのにあれこれ多くのことを弁ずるのは無駄なこと、相手の耳には拒否の一語しか聞こえていない。』

 

私はその会話でたくさん『良い話』をした。しかし、相手が私に対して持った感想と評価は、決して高いものではなかった。普通ならおかしい。私はタクシーの運転手にさえ、『勉強になりました!』とわざわざ言われるくらい、的を射る話をするつもりだ。しかし、その人はそんなことよりも、自分のことを否定されたことで頭がいっぱいだったのだろう。私はもっと多様性を意識し、人それぞれの個性と生き方を尊重しなければならないと、自分を戒めた。その相手はこう返した。

 

『色んな生き方あるからね。私も勉強になりました!』

 

なかなか深いメッセージである。私はこれを教訓にして、また一つ成長することができた。成長させてくれたその相手には、感謝の気持ちを持っている。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

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