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ゴールド・ロジャー『産まれてくる子に罪はない!!ガープ!! おれの子を頼んだぜ!!』

命は、繋がれていく。人生は、連鎖する。私は、親に不満があった。いや、正確には、親の”育児”にではない。親の”育児”は、むしろ、大きな愛を持って育てられた。それには、感謝している。だが、”教育”は間違いだ。いや、正確には、”私への”教育は、間違いだ。昔こう言われた事がある。

『お兄ちゃんと妹は”できてる”のに、どうしてあなただけ”できない”の!!??』

 

“できる”とは?”できない”とは?”反抗期”とは?”教育”とは?はたして、この世のどれだけの人が、このことについて正確に答えることができるだろうか。親がやってる宗教に従わない事が”反抗”?その宗教を押しつける親の言う事が信用できなくなって、規範を見失った子供が、義務教育の”義務”にさえ疑問を抱いたことが、”できない”?兄のように衝突を避け、宗教について疑問を抱いているのにそれを暗黙にしたり、誤魔化したりして”うまくやり過ごす”ことが、”できる”子供?それとも妹のように、親の宗教に頭からしっぽまでどっぷりと浸かるのが、聞き分けのいい”できる”子供なのだろうか?

 

私はそうは思わない。私がもし、兄のようにやり過ごす選択肢をとれば、心の底の部分で親や家族との関係性をある種の闇に葬り、自分の人生で、いつもどこか”妥協点”を探すようになり、問題が見つかればいつでも”蓋をして”見て見ぬふりをするような、問題解決能力の低い、暗い人間に成り下がるか、あるいは、親が死んだときに、

 

(もっと本音でぶつかればよかった)

 

と、悔いを残すだろう。私がもし、妹のように家族を愛し、その家族が信じるものを疑わず、自分自身の生まれた意味や、自分にしかない規範意識を封じ込めるような生き方の選択肢をとれば、

 

(私は所詮、たまたまこの家に生まれたからクリスチャンで、東南アジアに生まれていたら仏教徒や儒教徒や道教徒、中東に生まれていたらイスラム教徒になっていた。)

 

と考え、自分のそういう相対的な態度に我を見失い、自分の生きる意義を見つけられず、思考回路を停止させ、本能に身を任せるような10代のあの頃の生き方から抜け出すことはできないだろう。最近では、『三つ子の魂百まで』という概念が覆されつつあり、およそ『二歳』までの間に、その人間のほとんどの人格が決定すると言われている。何を習わすか、何を教えるか、また、どういう環境で育てるか、どういう宗教を教えるか、そして、何を”諦めさせる”か。そもそも人間の『能力』とは、『覚える』のではなく、『諦めさせる』ことに秘密がある。

 

例えば、オギャアと生まれて、まずどこの国の親に育てられるかだ。英語、フランス語、中国語、日本語、ドイツ語、フランス語をしゃべる親に育てられたら、10年もすればフランス語がペラペラになり、その他の言葉は、習わなければ習得していない。つまり、その他の国の言葉を話す『能力』を、”諦めさせた”のだ。親となる人間は、こういった教育の真髄と真剣に向き合わないと、真の教育者にはなれない。生まれる前に子供の事を考える。それが真の教育なのだ。

 

私の知人に、18歳やそこらで結婚した者がいるが、その動機が不純だった。いやもちろん、その年齢でしっかりとした動機を持って結婚に望む人の方が少ないだろう。彼らは、自分達の家族がバラバラでさびしい思いをしたということを理由に、温かい家族に憧れていた。そこまではいい。だが、そのために産んだ子供を、それを穴埋めするための、”アイテム”か何かだと勘違いしたのだろう。10年も経たないうちに、離婚したのである。つまり彼らは、子供を自分達と同じ運命に合わせたのだ。そして、人生は、連鎖する。

 

『お前の父親は!!!”海賊王”ゴールド・ロジャーだ!!!!』

 

『産まれてくる子に罪はない!!ガープ!! おれの子を頼んだぜ!!』

 

『自分の人生はどうでもいい』などとほざく馬鹿が私の周りにいる。私はそういうことを口にした彼をどうするかって?彼を殴りつけるに決まっている。

『最悪、てめえの人生がどうなったって関係ねぇんだよ。自分の子供に、てめえの不甲斐なさを連鎖させるのか?自分の人生で嫌な思いをした経験を、自分の子供に連鎖させるのか?』

 

もし自分の人生で自分の夢をかなえられなくても、親という教育側に回って偉業を成し遂げる親子など、いくらでもいる。産まれてくる子に罪はない(真っ白だ)。あなたは彼ら、彼女らに、どういう色を、塗りつけるつもりだろうか。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。