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モハメド・アリ『オレがベトコンを殺しに行く理由は何もない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。

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考察

『蝶のように舞い、蜂のように刺す』

 

それが、モハメド・アリの代名詞だ。傲慢なパフォーマンスを見せるが、それを有言実行させる実力を持ち、ヘビー級のタイトルを見事獲得。名実ともに国民的スーパーヒーローの階段を駆け上がった。だが、アリはベトナム戦争への徴兵を言い渡されたとき、こう言ったことで、波乱万丈な人生を生きることになったのだ。

 

『ベトコンはオレを差別しないしオレがベトコンを殺しに行く理由は何もない』

 

当時は、ベトナム戦争に対するそういう態度は許されない風潮があった。アリは、『非国民』というレッテルを貼られ、裁判にかけられ、無敗のまま異例の、チャンピオン剥奪。ライセンスまで奪われ、3年以上もの間、国家との戦いを強いられた。だがアリは復帰後、見事タイトルを奪い返し、3度タイトルを獲得、19度の防衛を果たしたのだ。

 

ボクシング

 

もし一歩時代が違えば、更なる偉業を成し遂げたかもしれない。しかし、もしタイムスリップのようなもので時代が飛び、原始時代に飛んでいたら、アリは何者になったのだろうか。また、国家や戦争に屈しないエネルギーが、復帰後のアリのパワーを生み出していたとしたら、アリに起きたすべての出来事が、必然だったのである。

 

もし戦争がなければ、平和ボケして、酒やドラッグ、女や金に溺れ、人として廃れていたかもしれない。アリがそう発言したのには、自身が人種差別問題と闘った背景も関係しているだろう。勝利するために徹底した禁欲主義を実践しており、試合の1年前から性行為は一切禁止していたというストイックなアリ。

 

アリはただ、闘っていただけなのだ。この世で向き合うべくたった一人の人間と、その人生と。今アリは、パーキンソン病と闘っている。自分の人生の最後まで戦う人、モハメド・アリ。彼こそは『ザ・ファイター』の称号にふさわしい男だ。

 

追記:2016年6月3日、モハメド・アリは死去した。世界中が彼の生きざまに敬意を示した。

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

Check

こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。

 

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