偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
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考察
以前カンブリア宮殿でマクドナルドを特集しているとき感銘を受けたのは、当時社長だった、原田氏の自由闊達で底知れぬパワーもさることながら、とある役員会議のワンシーンだ。
カンブリア宮殿の取材だ。テレビカメラが来ているのだ。マクドナルドだ。トップ企業だ。さぞかしその部屋にいる人間はインテリで、プライドが高いことか。それに、インテリが全員『見栄とプライドの違い』を理解しているとは限らない。そういう意味においてもいろいろと注目されるシーンだった。
原田氏が何か企業にとっての重要な質問をした。あれは打ち合わせなどなく、とっさに行われたものだろう。まずすぐに男性が発言するのだが、それがまた賢い発言。それに私はその回答の早さに、(さすがレベルは高い)と思った。だが原田氏は『違う』と言うのだ。そして私が更に(さすが)と思ったのは、『違う』と言われた後にすぐに違う発言があったということだ。それも女性。
普通の人間は、特に若い女性なんて、更にインテリと来たならば、極めつけはカメラが目の前にあって全国にさらされるとわかっていて、答えの不明確なとっさの質問に対し、『違う』と否定された後、すぐに違う意見を言うことが出来るだろうか。もし自分も『違う』と否定されたなら、それが世間にさらされるわけだ。普通ならこう考えないだろうか。
(恥をかく)と。
だが、この時点でもう冒頭で私が懸念した問題は消えうせた。彼らにはれっきとした『プライド』があったのだ。彼らはよく理解していた。そこで黙り込んで質問に答えられない方がよっぽど恥だということを。
それに自分だけじゃなく、社長にも会社にも恥をかかせてしまう。そんなことさせるか。あるいは、してはならない。その発想が出来る人間は、プライドがある人間だ。まさに、一流の名に相応しいと言っていい。そして、実はその女性も『違う』と言われた。そして原田氏は言った。
と言って、答えを言ったのだ。一流をまとめる人間となると、更にその上の境地に立たなければならない。ましてや、失敗を恐れて手を挙げないなど、選択肢には最初からないものだと思った方が手っ取り早い。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。
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