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あがり症は成功体験の積み重ねによって克服することが出来る

あがり症を治すためには、どのようなことをすることが有効なの?

あがり症は成功体験の積み重ねによって克服することが出来ます。

先生

あがり症の改善にとって役立つのは、成功体験の積み重ね。成功体験を積み重ねることで、人は無意識に自信を得ていき、不具合を起こさないようになるんだ!
更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

あがり症の改善には可塑性を利用せよ

あがり症を克服する為の考え方。そもそもなぜ克服する必要があるのか』の記事で書いたのは、あがりを生む悪循環としては、

 

  • スピーチであがる⇒嫌いになる⇒ますますあがる

 

というものがあるわけだ。それなら、あがりを克服する好循環としては、

 

  • スピーチで成功する⇒好きになる⇒集中できてあがらない

 

ということで、成功体験を積み重ねることで、自分のそれに対する苦手意識がなくなり、あがり症の克服に繋がる、ということである。

 

 

これらのことを『脳の可塑性(かそせい)』と言って、可塑性とは、

 

固体に外力を加えて変形させ、力を取り去ってももとに戻らない性質

 

のことを言うが、もっと簡単に言えば『カーナビ』である。

 

要は、カーナビで案内されると、そのナビ通りに車を動かすだろう。何の疑いもなく、そのナビに従ってしまうはずだ。その様に、『経路』というか、『道しるべ』のような、『足跡』のようなものが脳に出来ると、それを無意識に辿ってしまうのが人間というものなのである。

 

 

例えば、『パブロフの犬』とは、ベルを鳴らすとエサをあげる、という実験を積み重ねると、ベルを鳴らしただけでも犬がよだれを垂らす、というものだ。同じように、たとえば子供が、良い事をして親に、

 

偉いねーお利口さんだねー

 

と言われて頭を優しくなでられると、子供の心は幸福感と達成感で充足し、また良いことをしたいと思うようになる。そういう風に、人間の脳には『足跡』のようなものをつけることができ、人は、その足跡によって行動を支配されてしまうところがあるのだ。

 

先生

つまりは、可塑性を利用するんだね!人間はそういう風に、自分の癖や習慣に従って行動するところがあるんだ!なぜならそっちの方が『楽』だからだよ!変化をつけるのはストレス(負荷)なんだね!
無意識のところで負荷を避けてるんすね!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 人間は、脳の可塑性(かそせい)によって行動を支配されてしまう。
  • それならば、脳の可塑性(かそせい)を逆に利用し、『成功体験の積み重ね』をして自信をつける。

吃音症の改善にも成功体験の積み重ねと可塑性がカギ

可塑性というのは、『脳は足跡がつくんだ。データが刻まれる特性があるんだ』という風に考えればわかりやすいのである。

 

例えば、自転車や自動車の運転はどうだ。可塑性が働いている。それによって最初はなかったはずの『足跡』がつき、それを辿ればまた運転が容易にできるようになる。つまり人間はこのようにして、一度作った足跡に、大きく影響される特性を持っているのである。

 

 

従って、ここで言っている『成功体験の積み重ね』とはつまり、『成功の可塑性』を刻み込むということになる。それがあれば、自転車や自動車の運転のように、実にスイスイとその『成功の足跡』を辿っていくことができ、事故を起こすことなくスムーズな運転が出来るのである。

 

私の部下の場合は吃音症だが、吃音症の場合も全く同じで、彼は、

 

自分がわかっていることだったら(喋る内容があらかじめ決まっていたら)吃音にならずにスラスラ喋れる

 

と言い、実際に見ているとそうなっている。だが、主体的な意見を求められるとたちまち黙り込んで、

 

そのあっあっあっあっ、あの…あっ、あの時はた、多分…

 

などというどもりが出てしまうのである。この場合においても、成功体験の積み重ねがカギになる。事実、吃音症の改善を考える時にも、この成功体験の積み重ねと可塑性については、大きなカギであると考えられている。

 

先生

自転車や自動車の運転は『情動記憶』とも呼ばれているけど、一度覚えたら、たとえ酔っぱらっていても運転方法を忘れないよね!無意識に運転しても、気づいたら家に帰っている場合がある。飲酒運転は完全に厳禁だけど、そういう事実があるんだ!
飲んだら乗るな、乗るなら飲むな!

ハニワくん

先生

可塑性の力の強さがわかるシーンだね!
この章のまとめ
  • 『成功体験の積み重ね』とはつまり、『成功の可塑性』を刻み込むということ。
  • 吃音症も成功体験の積み重ねがカギになる。