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『幸せのレシピ』 レビュー(感想)と考察

『幸せのレシピ』

ポスター画像出典:『Amazon

 

年間735本の映画鑑賞の経験があり、コロナ前には13年間連続で毎週映画館で映画を鑑賞!3000本以上の映画を観た映画好きが、映画の紹介をさせていただきます!

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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・

 

『レビュー(感想)と考察』

料理系の映画は珍しいのでそれだけで貴重である。だがこれは2001年のドイツ映画『マーサの幸せレシピ』のリメイク作品だという。そう考えると、日本でも料理系のドラマはたくさんあるから、国内ではどこに国にもたくさんあるが、世界規格のドラマが揃っている料理系の作品は、そう多くないということだろうか。

 

たしかにこの映画も、『三ツ星シェフ』も、『二ツ星の料理人 』も料理もきちんと映し出されるが、それ以上にドラマが濃厚であるという共通点がある。『大統領の料理人』はフランス映画だが、“フランス最後の国父”と称されるフランソワ・ミッテラン大統領に仕えた、仏官邸史上唯一の女性料理人の実話を映画化しているだけあって、その設定自体が稀有である。

 

では今回はどうか。やはり複雑な人間ドラマが繰り広げられる。いくらシェフとしては凄腕の技術を持っていても、その料理が家庭に持ち込まれ、相手が悩みを抱えた子供となれば、その魔法も通用しない。そこにいるのは、単なる無力な大人の女性と、悩める少女である。

 

しかしアーロン・エッカートはこの手の役がはまらない。『ダークナイト』のような憎しみにじみ出るこじらせ役や、恋愛が成就しない失敗役といったところが似合っていて、あるいは『ベティ・サイズモア』での彼のような、少しイってる非常識男が似合う。

 

だから、『ザ・コア』ではそんな彼の印象をよく理解されている展開が繰り広げられるから、最後にちゃんと安心できた。あの映画での彼の描き方が正解のように見える。彼ががっつり主役になると、要はロマンスもがっつり展開される可能性があるわけだが、その辺りの彼の使い方がうまいのだ。だからあの作品は隠れた名作と言っていいだろう。

 

 

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