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『クレイマー、クレイマー』 レビュー(感想)と考察

『クレイマー、クレイマー』

ポスター画像出典:『Amazon.co.jp

 

 

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クレイマー、クレイマー』(原題: Kramer vs. Kramer)は、1979年公開のアメリカ映画

 

ロバート・ベントン
脚本 ロバート・ベントン
原作 エイヴリー・コーマン
製作 スタンリー・R・ジャッフェ
出演者 ダスティン・ホフマン
メリル・ストリープ
ジャスティン・ヘンリー
ジェーン・アレクサンダー

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『どんな人におすすめ?』

  1. 美男美女ったら美男美女!
  2. 気軽に、楽しく、爽快に!
  3. 新しい目線で考えさせられたい!
  4. 熱い絆やドラマで感動したい!
  5. 名シーン・怪演が見たい!
  6. 可愛い動物や大自然が見たい!
  7. ファミリーで安心して観たい!
  8. 歴史や実話で学びたい!

『レビュー(感想)と考察』

タイトルの意味は彼らの名前だ。「クレイマー(原告)対クレイマー(被告)の裁判」意味で同じ名前の人が争っている裁判、つまり離婚裁判を題材にした物語ということになる。公開当時のアメリカは1979年で、アメリカ国内において離婚・親権問題が社会問題となっていた為、高い評価を得た作品となった。アメリカでは日本の想像以上に裁判が多いため、アメリカ映画には裁判ものの映画がたくさんあるという印象だ。

 

『人種のるつぼ』と言われるほど多民族が終結する移民国家でありながら、人種、LGBT、女性など、すべての人が平等に扱われているとは言えず、『自由』の名のもとに自分で立ち向かってアメリカンドリームを掴まなければならない。それがアメリカの特徴である。だから国民皆保険もなく、自己破産の原因No.1は医療費の未払いである。

 

それは『ジョンQ』などの映画で切実な問題として理解することができるが、しかし裏を返せば、銃や麻薬の使用を認めるほどの『自由』を主張していることは、その代償として払うべきものがあるということなのである。銃乱射事件が起きても、ドラッグで親が死んでも、麻薬や銃はなくならない。医療費未払いで破産者が出ても、使者が出ても、それが理由でガチガチに決められた国にはならない。それが『自由』を求めて作られた自由の国、アメリカ合衆国だ。

 

多くの裁判映画を観てきたが、そうすると『堅苦しい裁判』という表層の根底に、人々の『個人的な人生の権利の主張』というテーマが存在することが見えるようになる。元々大体の裁判の理由がそれを軸にするわけではあるが、『主張の国』アメリカでは日本のように『自己を押し殺し、人の為に尽くすことに喜びを見出す犠牲心たる愛』よりも『自己主張』を重きとする風潮があるわけだ。

 

エドマンド・バークは言った。

 

『東日本大震災』の時、被災者に物資はなく、違うところでも『買占め問題』が浮上したが、店が襲撃されるほどではなかった。その後、その『誇り高き民族』である日本人に対し、世界の人々が称賛。以下の動画は、スティービー・ワンダーが震災後の日本人に向けて送ったメッセージだ。

 

 

日本語訳も動画の概要欄にある。一部を紹介しよう。

日本の力と忍耐強さは、地震と津波の影響を乗り越えるということを私は信じています。本当に、日本人の方々の勇-気と品位には心を打たれます。今、世界中の人々が、祈りと希望、そして、夢を日本の方々に託しています。最も礼儀正しく、美しい-国の方々へ。 私は、あなた方と共にいます。あなた方を愛しているから。

 

こういうとき、人々が利己的になり、暴動が起こるのが世界の相場だ。しかし現代を生きる日本人はなかなかこういう恥ずかしい行動を取らない。北野武は震災に対する対応で世界中から日本が称賛されている中、空き巣に入った日本人のニュースを受け、

 

と生放送のニュースで言った。しかし、それに対する苦情は思ったよりなかった。むしろ、『よく言った』という声が多かったのだ。ヘミングウェイは言った。

 

これが先ほど言った『自己を押し殺し、人の為に尽くすことに喜びを見出す犠牲心たる愛』の正体だ。別に日本を過大評価などしない。だが、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教、儒教等の世界宗教の根幹にある教えの共通源から見出した真理には、『博愛』はあっても『エゴ寄りの自己主張の重要性』を説いたものはない。よって、神仏混交の地、この日本で独特に培われた武士道精神の一部に、偶然にも世界に誇る精神的な武器があったと言っていいのである。

 

アメリカは自由であり、しかしそれと同時に不自由である。このあたりの事情を踏まえてこの映画を観れば、『クレイマーたち』が取る行動の一部始終にある人間の心情が、浮き彫りになって見えてくるだろう。

 

 

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