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ニコ・ロビン『地図の上から人間が確認できる?』

『想像力の欠如』とは、大変な罪である。元来人の気持ちなど、その人のことの為に考える時間を設けて、最低でも丸一日は内省して、向き合う覚悟を作らなければ理解など到底できない。反省、内省、内観の順番で、自分と向き合う強度は強くなっていく。私は『内観』という1週間自分の心とひたすら向き合う修行をやったが、最初の3日間は煩悩で頭がいっぱいだった。本当に真剣になれたのは、それらが抜け切った、4日目からである。

 

自分の心でさえ、それだけ向き合うのが難しいのだ。私の考える『真友』とは、友人の為に、『それぐらいのことは当然』だと考えて、実行する人である。酒を飲んで無意味な話をしてバカ騒ぎするなど、クラブや飲み屋にでも行けば、浅い人間関係の中で誰とでもできるが、そこまで”真剣”に”友人”と向き合う”真友”とは、めったにいない。

 

なぜなら、”正直”、そこまで他人のことを考える暇があれば、自分のことを考えたいからだ。皆、自分のことで頭がいっぱいなのだ。それは、よく理解る。『仕方ない』という固定観念さえ、存在するくらいだ。だが、”そういう器の小ささ”が生む想像力の欠如とは、決して正当化できないのだ。

 

『理解っちゃいるけど、理解っちゃいけない。』

by恩師

 

『やめなさいっ!!地図から”オハラ”が消えたって言ったわね…!!地図の上から人間が確認できる?あなた達が世界をそんな目で見てるからあんな非道な事ができるのよ……!!』

 

たとえば、映画『ブレイブ・ワン』では、結婚の約束をしていた最愛の恋人が、理不尽な暴漢に襲われ、殺されたことを警察に話しても、一部の警察は淡々と、事務的にしか受け付けようとしない。順調だった仕事から、何から何まで全て、生きる目的を失ってしまうほど複雑に傷ついた彼女にとって、その事件が事務的に、淡々と、書類だとか、法律(ルール)だとかいう理由で、 “簡単”に、”他人事”に、扱われてしまう。そして彼女は更に深く傷ついていく。そのとき彼女がとった行動に、誰が文句を言えるだろうか?

 

この映画は『何が正しくて、何が間違っているか』、『何を大切にこの人生を生きていけばいいか』という、『規範意識』を考えるのにふさわしい映画だ。これを観れば、自分のこの人生における常識力や想像力が、いかに乏しかったかということが見えてくる。この世とは、自分が想像している階層だけで成り立っているのではない。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。