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ベンチャーへの株式投資はチャンスの見極めが大切!

ベンチャー株はハイリスクハイリターン

株投資をする場合、どの株を購入するのか、銘柄を選ぶ必要があります。この銘柄選びは非常に重要です。どれだけ上昇トレンドであっても業績が悪い企業の株価は下がりますし、また逆に下降トレンドであっても業績のいい企業の株価は上がるからです。

株価とは、必ずしも現在の企業の価値の値段ではありません。今後大きく成長するだろうと予測出来る企業、つまりベンチャー企業は期待によって株が買われる事もあります。ではベンチャー株について、いろいろ紹介したいと思います。

 

ベンチャー株とは何か?

まずベンチャー株とは何かというと、企業としては株式上場を果たしたけれど、まだ不安定な株の事です。例えば、東証1部の株と言えば、花王やトヨタなど日本を代表とする大企業の株が中心です。東証2部になると、1部と比べると規模が小さい中小企業の株となります。そしてマザーズやJASDAQ市場となると、ベンチャー企業が中心となります。ベンチャー株と一言でいっても、その業種はさまざまです。ゲーム株やバイオ株、またITベンチャーの企業もあり、今後非常にその成長が期待されています。もし、期待通り今後成長を続け、業績も伴ってきた場合、ベンチャー株は買値の10倍以上の株価をつける可能性もあります。10万円で購入した株が100万円の価値を生むかもしれないわけですから、まさにベンチャー株は夢を買うと言えるでしょう。

 

ベンチャー株は買いなのか?

ベンチャー株を購入して、利益を出す事は可能なのでしょうか?例えば先ほど言いましたが、10倍株を夢見てベンチャー株を購入する人もいるでしょう。ただし10倍株を狙おうと思ったら、まだ誰も注目をされていない時期に購入をしなければいけません。多くの人に注目されているベンチャー株は、期待されすぎて、今後株価が上がるどころか大幅に下げてしまう可能性があるからです。期待値で株価が急上昇した結果、企業価値よりも、株価価値が高くなりすぎてしまい、割高になってしまうのです。期待以上の業績を出せば、問題はありませんが、期待以下の業績であれば、たちまち株価は暴落してしまうでしょう。それでも成長し続けているベンチャー企業であれば、割高でも構わないのです。

 

ただし、先ほども言いましたが、ベンチャー株とは期待通りに全ての企業が成長出来るわけではありません。特に難しいと言われているのが、バイオ株です。がんに効果がある抗体の薬を作ると研究を続けているベンチャー企業があったとしましょう。薬品の研究には莫大な研究費がかかります。つまり、薬品が完成するまでは、業績は赤字のベンチャー企業が多いのです。もし研究で思うような成果が出ずに、別の企業でがんに効果がある画期的な抗体に薬が完成してしまったら?そのベンチャー企業の研究は、全て無駄になってしまうかもしれません。そしたら、莫大な借金を抱えたままベンチャー企業は倒産してしまうかもしれません。

 

事実一部のベンチャー企業は成功し、大企業に転身していきますが、その他大勢のベンチャー企業は失敗し消えていくのです。企業が倒産してしまったら、株価は株価の価値は0円になってしまう、そんなリスクがベンチャー株にはあるのです。ベンチャー企業とは、現在の実績で株を購入する人は少ないと思います。それはベンチャー企業は、将来性、成長性に株投資するものだからです。そのため10倍株になるチャンスもあれば、倒産してしまう可能性もある、そんなハイリスクハイリターンな株である事を理解しておきましょう。

 

ベンチャー株でチャンスを掴めるのか?

 

ベンチャー株とは、現在の業績に対して株投資をするのではありません。現在の業績だけ見れば、ベンチャー企業は赤字経営の企業が多く、投資対象とはなりません。そのため、株投資でリスクを抑えた売買をする人であれば、日経平均が大暴落した時にパニックで売られすぎてバーゲン価格になった東証1部の大型株を購入するのが堅実な投資方法だと言えるでしょう。

 

リスクを抑えた株投資なら東証1部の大型株

なぜなら東証一部の大型株は業績が安定していて、倒産のリスクが少ないからです。そのため、大暴落の時に売られ過ぎ水準の株価になっても、日経平均が回復した時に真っ先に購入される株なので、株価の戻りが早いのです。また東証1部の大型株の配当金の平均利回りは2%以上あります。配当金に加えて、株主優待を行っている企業も少なくありません。つまり、配当金の利回りと株主優待を合算すると、利回りが5%を超える企業も珍しくはありません。

 

銀行の定額預金の利回りがマイナス金利の影響を受け、0.001%なんて現状から見れば、株投資の5%の利回りはとても魅力的です。もし日経平均が下がっても、配当金と株主優待がもらえるので、長期投資で日経平均の回復を待つ事が出来ます。日経平均の上昇トレンドは7年に1度のサイクルでやってくる事を考慮し、暴落した時点で購入し7年長期保有をすれば、かなりの高確率で株投資で利益を出す事が出来ると言えるでしょう。そのため、東証1部の大型株の長期投資は根強い人気があるのです。

 

ハイリスクハイリターンなベンチャー株

対してベンチャー株の投資は、ハイリスクハイリターンな株投資だと言われています。東証1部の大型株のように、長期投資をすれば利益が出る確率が高いのか?というと、そうとは言えません。むしろ、長期投資をした結果、大損をしてしまう可能性もあります。なぜ長期投資をしても利益が出ないのか?というと、結果が出ない恐れがあるからです。ベンチャー企業は、大企業のように業績が安定しているわけではありません。7年後には無名だったベンチャー企業が、日本を代表とする企業に発展している可能性もありますし、7年後には、無名のまま跡形もなく消えてしまう企業もあります。

 

ベンチャー企業は、新しい事にチャレンジし、そのチャレンジが成功すれば、莫大な利益を得る事が可能です。ですが、チャレンジが成功する保証はなく、失敗する可能性も非常に高いと言えるでしょう。もちろん、ベンチャー企業の経営者は強気です。強気なIRを出してきますし、強気な来期の見通しを立ててきます。その強気な姿勢を見てこのベンチャー企業は絶対に成功すると期待して、10倍株とまではいかなくても今の株価の2倍3倍になる株で、チャンスだと思ってベンチャー株を購入するのです。ベンチャー株のメリットは、大きな可能性がある事です。本当に、強気な見通し通りの結果が出て、株価が短期間で2倍3倍に上昇する事も珍しくありません。ですが、同時に見通し通りにはならずに、株価が2分の1、3分の1にまで下落してしまう事も珍しくありません。ベンチャー株への投資はどのベンチャー株を購入するのか、銘柄選びが問われる投資だと言えるでしょう。

 

ベンチャー株の見極め方について

ベンチャー株に投資をする事は、ハイリスクハイリターンな投資だと言われます。それは、ベンチャー株は玉石混淆だからです。価値のあるものと、価値のないものが入り混じっています。その中から、価値のあるものだけを、みんなが価値があると気づく前に購入する事が、ベンチャー株投資への成功の秘訣です。つまり銘柄選びの見極めが非常に重要だと言えるでしょう。ではどうやって、ベンチャー株を見極めたらいいのでしょうか?

 

専門分野で見極める

ベンチャー株と一言でいっても、その業種内容は実に多様です。いろんな分野で、ベンチャー企業が設立され、将来に可能性を秘めているからです。そしてその専門分野があなたにとって、全くの門外漢(専門家ではない人・分野)であればどうでしょうか?

 

『現在こんな研究に取り組んでいて、3年以内に実用化のメドがたっています。開発中の○○が完成したら、これだけの市場規模を見込んでいます。』

 

とベンチャー企業がアピールしていても、本当に実用化が可能なのか、市場規模は本当にそんなにあるのか、判断がつくでしょうか?残念ながら全く分かりませんよね。しかしもし、専門分野の知識があれば、それは可能かもしれない、絶対に不可能だとある程度予測はつけられるでしょう。つまり、自分も同じ業種で働いていれば、動向もある程度推測する事が出来るという訳です。また自分の仕事とは無関係であっても、その専門分野には興味関心があり、そのジャンルのベンチャー企業の株投資を今までも積極的に行ってきたという経験があり、先見の明があるという人もいるかもしれません。そんな得意ジャンルがある人は自分の得意なジャンルに限定して、ベンチャー株を見極める事が可能だと言えるでしょう。

 

低位株のうちに目をつける

投資をセンスで語るのは、間違いかもしれません。ですが、やはり投資にセンスがある人と、ない人は確実に存在します。例えば投資は百発百中である必要はありません。低位株とは、非常に単価が低い株価の事です。100円台の株価であれば、最小単位の100株購入しても1万円からの株投資が可能です。なので、設立されたばかりで、低位株で面白そう、将来性が期待出来そうと思うテーマの株をいくつか購入しておくのです。そしてそのいくつかのうち、1つでも、大化けしたらどうでしょう?他の低位株は損失が出てしまったけれど、1つ大化けしたベンチャー株のおかげで、トータルで大幅に利益が出るかもしれません。そうすれば、ベンチャー株の投資としては、成功したと言えるでしょう。

 

つまり、低位株で、すごく初期の頃に仕込んでおけば、失敗しても損失は少なく、大化けしたら大きな利益が得られる。大化けするまでに、何年もの時間がかかるかもしれませんが、タネから育てて、花が咲いて実がなるのを気長に待つという戦法です。

 

ベンチャー株で夢を買う

ベンチャー株の中には、とんでもないPERの株価が存在します。つまり現在の実績ではこんな高い株価になる価値はないけれど、将来性を買ってその期待値で株価が上昇し、すでに株価に織り込み済みの銘柄が存在します。バイオ株などに多くもし研究が成功したら、今まで治療出来なかった病気が治療可能になるかもしれない。そしたら世界中にいる多くの患者が助かり、世界中には患者が〇○万人以上存在するので、それだけ薬が売れたら○○億円以上の利益が出る。もちろん、研究が成功したら、莫大な利益を得る事が出来、たくさんの患者の命を救う事になるわけです。そんな成功する事を夢見て、株を先行投資として購入するわけです。

 

確かに成功すればすごいという事は分かりますが、成功する保証はありません。ですが、株は期待で買われ、現実で売られるものですから、期待で買われている時に、水を差さずに期待で買うのも1つの手です。そしてこの場合は、長期保有はしません。期待で買われ、現実の結果が出る前に利益が出た時点で売ってしまうのです。そうすればその後研究が失敗して株価が暴落しても、すでに株を売って利益を出しているのですから損失にはなりません。見極める目がなくても、勢いにのり、勢いが減速する前に下りてしまえば、手元に利益を残す事が出来るからです。ベンチャー株はハイリスクハイリターンな株ですが、そんな株でも上手に売買する事が出来たら利益を残す事は可能です。利益を出す方法をいくつか紹介しましたが、自分に合う株投資の勝ちパターンを見つける事が何よりも重要だと言えるでしょう。

 

参考文献

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