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『毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』 レビュー(感想)と考察

『毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』

ポスター画像出典:『Amazon

 

年間735本の映画鑑賞の経験があり、コロナ前には13年間連続で毎週映画館で映画を鑑賞!3000本以上の映画を観た映画好きが、映画の紹介をさせていただきます!

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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・

 

『レビュー(感想)と考察』

これだから映画は面白い。いや、今この映画について感想を書くために詳細を調べているのだが、まずこの映画が実話ベースだとは知らなかった。ダイアン・アーバスというアメリカの写真家の奇妙な逸話を元に作成されている。

 

また、wikipediaにも説明ページがなく、他の人の評価も低い。この時点で、まず人はこの映画が内容の奇天烈さから考えても、『B級スリラー』のような、その程度の目しか向けられなくなってしまうだろう。冒頭からいきなりモザイクなしで男女の裸体がさらけだされる。アートの類なのだと解釈し、我々は鑑賞を進めるしかない。そのようにして、確かにそう捉えられてもおかしくないような感じがある。だから私は今情報を調べるまでは、この映画に蛍光ペンを引いていなかった(見るべき映画としてチェックしていなかった)。

 

だが、なぜニコール・キッドマンとロバート・ダウニーJrという名優がこういうキワモノ系の映画に出ているのかということが、少し違和感があった。ここからは、この映画の価値を知る為に必要だから、少しだけネタバレのような話をする。

 

 

何とこのダイアン・アーバスという写真家は、あのスタンリー・キューブリックに写真家として影響を与えている人物で、名作『シャイニング』のあの双子の少女は、彼女の写真が元になっているのである。シャイニングのポスターなら私の家にも貼ってある。つまり、私は彼女の写真に知らないうちに密接に接触していたのだ。

 

 

『ルック』という雑誌において、後に世界的映画監督となるスタンリー・キューブリックの先輩としてキューブリックを指導した彼女だったが、その後、この映画にもあるようにフリークス(肉体的、精神的な障害者、肉体的、精神的に他者と著しく違いがある者、他者と著しく異なる嗜好を持つ者など)に惹かれ、次第に心のバランスを崩しニューヨークの自宅アパートのバスタブで自ら両手首を切って自殺した。

 

この映画は、彼女が全裸になって被写体に近づくところで終わる。彼女がよりフリークスに心身を近づけていった、という着地なのだろう。だが、『こうして彼女は心身を近づけすぎ、心のバランスを崩して自殺する』ことになるのだ。そこまではこの映画で描かれない。ニコール・キッドマンはキューブリックを強く認めていて、彼の最後の監督作品『アイズ ワイド シャット』(1999年)にも出演しているので、彼女とこの映画は、無関係ではなかったのだ。

 

【ダイアン・アーバス:撮影】

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