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『アル・パチーノ ブロークン 過去に囚われた男』 レビュー(感想)と考察

『アル・パチーノ ブロークン 過去に囚われた男』

ポスター画像出典:『Amazon

 

年間735本の映画鑑賞の経験があり、コロナ前には13年間連続で毎週映画館で映画を鑑賞!3000本以上の映画を観た映画好きが、映画の紹介をさせていただきます!

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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・

 

『レビュー(感想)と考察』

  1. 死を処方する男
  2. 陰謀の代償
  3. フィルスペクター
  4. 過去にとらわれた男
  5. Dearダニー
  6. ブラックファイル

 

など、この辺りの映画は『かつてのアルパチーノ』ではなく、『シフトチェンジされたアルパチーノ』として映画に出演していることがわかる。そっちの方が自然ではある。シュワちゃんの映画の時に書いたのだが、いつまでもスーパーヒーロー役を演じるのには無理があるから、高齢者になれば高齢者にしかできない役柄を演じるのは自然だ。逆に言うと、そういう役を演じられる若い役者はいないのだから。

 

だがやはり、満足度は落ちるだろう。テンポも遅いし、キレもない。スリリングでもなければ、インパクトも薄い。『ミッドナイトガイズ』は、最後に男を魅せて哀愁があるのだが、同じような作品を何個も作るわけにはいかない。

 

ただ、彼がすごいのは、1969年にデビューして以来、ほぼ毎年新しい映画に出ているのだ。空いたとしても2年で、ほぼ毎年映画に出ている。こういうチャレンジングな姿勢と、真面目な職人肌の性格が、彼に俳優としての威厳を保たせている。だがそれと同時に、『外れ作品』にかち合うこともあるから、B級まがいの残念作品と、我々が出会ってしまうこともあるのである。

 

彼は、「あなたが今まで演じてきた役の中で、どの役が一番自分に似合っていますか?」という質問に、「どの役が一番自分に似合うということはない。すべて私の一部なのだ」と語った。この言葉に、彼の俳優としてのプライドがにじみ出ているように見える。つまり今回の作品で言えば、アルパチーノが孤独なのではない。『彼が孤独』なのだ。

 

 

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