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芥川龍之介『強者は道徳を蹂躙するであろう。弱者はまた道徳に愛撫されるであろう。道徳の迫害を受けるものは常に強弱の中間者である。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

強者なら、『道徳』も『法律』も全て自分の武器にして振り回し、前に突き進む道具として活用し、時には『援用(自分の都合の良い様に解釈)』する。例えば、『時効』という概念を援用して、(この罪を犯しても、15年逃げ切れば法的に捕まらないぞ)と考えるわけだ。こういう人間はもちろん決して『強者』ではないが、しかし、『武器』と考えてそれを振りまわす様は、芥川の言う『蹂躙』そのもので、だとしたらここでは彼らが『強者』となる。

 

 

するとここで言う『弱者』とは、『武器』ではなく、『盾』だと思う人々だ。自分で武器としては、それを使いこなすことは出来ない。だが、いざというときにそれを求めれば、自分の身を守ってくれる。彼らにはそれを使って『蹂躙』しているという印象は全くない。むしろ慰められている。両者の違いは、『主体的』か『反応的』かの違いだ。

 

では、『強弱の中間者』というのは一体何者だろうか。まるでここでは、『迫害を受ける最も不幸な人々』という位置づけをされているように見えるが、とんでもない。実は、この位置にいる人々こそが、最も規範意識の高い人間なのである。なぜかという理由は、今書いたばかりだ。前者は別に『強者』ではない。後者は別に『愛撫』されたわけではない。両方とも、『なすがままにされている』だけだ。支配されているのである。

 

道徳や法律という大まかに決められた、何の確証もない規範の中で、無理矢理生きなければならない。なぜそんなものに従わなければならないのか。目の前で起きている、どう考えても理不尽な状況があるというのに、『ルールだから』という理由で、手を出すことが出来ない。そんなものは茶番であり、本末転倒である。

 

道徳や法律は、人が、人である為に必要な概念のはずだ。それなのに、目の前の理不尽を見て見ぬフリして泣き寝入りしなければならない。そんなものは、人為的なミスである。これらの存在が『迫害』だと思う様な人間の規範意識は高く、彼らは最も主体性のある、独立した人間なのである。事実を『援用』する『自称強者』とは、一線を画す存在である。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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