名言を自分のものにする

 

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MBAが会社を滅ぼす

■著者:ヘンリー・ミンツバーグ


大検に受かっておきながら大学への道を捨て、自分の信念を模索し、会社を立ち上げた私にとって、MBAも含めた表面的スキルには、最初から依存はしていなかったが、この本が教えることもそれに近いものがある。

 

当然、中には礼儀正しく聡明な人々もいるが、MBAやプラチナ資格を取った人間にも、根が腐った奴はいる。むしろ、その驕りを武器に生きてしまう人間が多いのではないか。

 

そういう人間は、その武器を使わなければ自分は通用しないという、自信のなさから、そういう生き方になっているということを自覚しなければならない。知識で塗り固められるのはいいが、肝心の見識、胆識がなく底が浅いのだから少なくとも私に関わったその資格保有者は、哀れである。

 

最終的には自分が“損をしたくない”という理由から、私の資産を盗んで消えた。堅気じゃなかったらそのままでは済まなかったと思うが、今は、むしろ彼の為に祈りを捧げたい。本当にそれで“得”をしたと思っているのだろうか。私には、堕ちるところまで堕ちて、いくつかの人間の信頼を“一生”失い、人間として大きく“損”をしているようにしか見えない。そこまで堕ちた彼を相手にしている時間があれば、私はプレイステーションをプレイして、人生を充実させる。所詮、自己防衛がすべての動機な人間に、自己犠牲の精神を持った人間は一生追い越すことはできないのだ。

 

これを見てるあなたも、是非彼のために祈っていただきたい。第三者の皆様にさえ祈られないのであれば、彼があまりにも哀れだ。何のために生きているのか。仕事をするため、学校に行くため、技術を身につけるため?いや、それはすべて、“生きるため”に行うことだ。あるいは、“人生を充実させるため”に行うことだ。その軸さえ間違えなければよい。

 

『人を認めさせるためだけ』という表面的な理由で挑んではならない。人を強引に認めさせても、人から愛されることはない。どちらが人間にとって在るべき姿かは、人格者だったらわかるだろう。

 

人格者じゃなければ、表面的なスキルがあっても、幸せにはなれない。人間は、“そうなっている”のだ。プラチナ資格の勉強をするのもいいが、その前にもっと重要なことを学んでおかなければならないということだ。わざわざそういう罠にハマりにいくなんて、会社を、自分を滅ぼすようなものだ。

 

 

 


[初読年齢 27歳]

著者:一瀬雄治 (Yuji Ichise)


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