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睡眠不足で『糖尿病・高血圧・動脈硬化』になるリスクが上がる?

動脈硬化と高血圧

さて、睡眠不足が糖尿病のリスクを上げることはわかりましたが、睡眠不足というのは他にも様々な病気の原因となります。例えば先ほど挙げた、

 

  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • 狭窄症
  • 閉塞性動脈硬化症

 

これらはすべて、『動脈硬化』が原因で発症する病気です。動脈硬化とは、動脈が硬くなったり、もろくなったりすることで、血液の流れが悪くなったり、血管がふさがったりする現象です。動脈硬化と高血圧は相関関係にあり、血圧が高まると動脈硬化になり、動脈硬化が進むと血圧が高くなります。

 

STEP.1
動脈硬化が進む
 
STEP.2
血圧が高くなる
 

 

STEP.1
血圧が高くなる
 
STEP.2
動脈硬化になる
 

 

睡眠不足によって高血圧や動脈硬化になってしまう理由

『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』にはこうあります。

たとえば、心臓に血液を送る冠動脈に動脈硬化が起き、血液の流れが途絶えれば『狭心症』になり、冠動脈が完全に詰まれば『心筋梗塞』になります。心臓から延びる血管の大動脈にこぶができる『大動脈瘤』、それが敗れる『大動脈瘤破裂』なども動脈硬化の合併症です。(中略)腎機能の低下がさらに進めば『腎不全』になり、やがては体内の老廃物を十分に排泄できなくなり、人工透析が必要になることもあります。

 

更に、脳の動脈に血栓が詰まって『脳血栓』となり、脳の細胞脈に血液が勢いよく流れ込んで破れることで『脳出血』となります。このあたりの病気になると死亡率も高く、たとえ治ったとしても言語障害麻痺などの深刻な後遺症が残るケースが大半です。動脈硬化と、その引き金となる高血圧の怖さがよくわかりますね。

 

 

では、なぜ睡眠不足によって高血圧や動脈硬化になってしまうかというと、そこには『自律神経』がかかわっています。自律神経は、

 

  • 消化器
  • 血管系
  • 内分泌腺

 

などの機能を調節する役目があるのですが、睡眠不足が続き、自律神経が乱れ、交感神経が常に活発に働き続けるようなことがあると、眠りとともにスローダウンするはずだった血管がフル稼働を強いられ、ボロボロになり、高血圧になるのです。

 

STEP.1
睡眠不足が続く
STEP.2
自律神経が乱れる
交感神経が優位=緊張、覚醒。副交感神経が優位=リラックス、睡眠。
STEP.3
交感神経が常に活発に働き続ける
 
STEP.4
眠りとともにスローダウンするはずだった血管がフル稼働を強いられる
 
STEP.5
血管がボロボロになり、高血圧になる
 

 

先ほど糖尿病の場合は、『睡眠時間が短すぎると、たとえ血糖値が正常な人でも、インスリンの作用を受ける細胞の感受性自体が悪くなり、糖尿病になるリスクが高くなる』という話でしたね。そして睡眠不足はこのようにして、高血圧の原因にもなるのです。高血圧と動脈硬化の関係性については、もう説明しましたね。したがって、糖尿病の対策同様、睡眠をしっかりとることがここでも求められます。そうすれば副交感神経が優位になる時間が増えて血管が修復され、高血圧が改善されるのです。

 

STEP.1
しっかりと睡眠をする
 
STEP.2
副交感神経が優位になる時間が増えて血管が修復される
インスリンの作用を受ける細胞の感受性に悪影響も出ない。
STEP.3
高血圧が改善されると同時に、動脈硬化のリスクも減る
糖尿病も予防される。

 

『30~50代の男女』は特に注意する

男性は30代以降の働き盛り、女性もそれ以降の更年期あたりに、飲酒、あるいは性ホルモンの分泌量の影響で、血圧が上がりやすくなります。この問題に一番目を向けなければならないのは、『30~50代の男女』だと言えるでしょう。しかしその場合も、『6.5~7.5時間』の睡眠時間を確保することによって、それらのリスクを減らすことができます。『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』にはこうあります。

それはアメリカのハーバード大学医学大学院が行った、睡眠と血圧の関係を探る調査の結果を見れば明らかです。1日の平均睡眠時間が7時間以下で、血圧が高めの男女22人を対象に、一日の睡眠時間を1時間増やす実験を6週間行ったところ、それだけで血圧が8~14㎜Hgも低下したというのです。

 

睡眠時間が平均より若干少ない人が睡眠時間を1時間だけ増やしただけで、高血圧のリスクが下がったというデータがあるんですね。

 

無呼吸症候群が引き起こす病気

ちなみに先ほど『糖尿病(2型糖尿病)患者のうち、72%が睡眠時無呼吸症候群があった』というデータがありましたが、実は無呼吸症候群というのは、高血圧の中でも『薬でも血圧が下がらない、治療抵抗性高血圧』という厄介な症状を引き起こす原因となっています。なんと、その治療抵抗性高血圧の8割が睡眠時無呼吸症候群だったということがわかったんですね。

 

 

重症の睡眠時無呼吸症候群の場合、睡眠時の血中酸素濃度は60%にまでダウンします。これは、エベレストなど8,000m級の山の頂にいるのと同じ異常な低酸素状態で、非常に危険な状態です。したがって、脳は交感神経を必死に働かせ、何とかこの状況でも生き延びようとします。そしてそのせいで、命は助かっても、払う代償があまりにも大きいんですね。

 

STEP.1
重症の睡眠時無呼吸症候群である
 
STEP.2
睡眠時の血中酸素濃度は60%にまでダウンする
これはエベレストなど8,000m級の山の頂にいるのと同じ異常な低酸素状態。
STEP.3
脳は交感神経を必死に働かせ、何とか生き延びようとする
脈拍を高め、血圧を急上昇させる。
STEP.4
代償に体中の臓器に相当な負担がかかる
無呼吸は同時に血管も痛めつける。
STEP.5
心臓肥大、不整脈、心筋梗塞等のリスクが引きあがる
脳出血、くも膜下出血、大動脈剥離のリスクも引きあがる。

 

このようなリスクにさらされている状態であれば、いくら生活習慣を改善し、薬を飲み続けたところで血圧は下がりません。しかし、逆に言うと、睡眠時無呼吸症候群を治療さえすれば、これだけの病気から自分の身を守ることができるようになりますので、睡眠時無呼吸症候群に悩む人はぜひこうしたデータを治療の動機として検討するといいでしょう。『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』にはこうあります。

睡眠時無呼吸症候群を治療しただけで治療抵抗性高血圧が劇的に改善され、ほかの合併症も芋づる式によくなるケースも決して少なくはありません。

 

とにかく、睡眠の質を下げる睡眠時無呼吸症候群のリスク、そして睡眠の質を高めるということがどれだけ大事かということがよくわかりましたね。ま高きの記事では、うつ病や認知症と睡眠の関係についても記載しています。

 

睡眠不足が原因で病気になる?良質な睡眠で『癌、認知症、うつ病』等のリスクを下げよう

 

先生

だから睡眠にはお金をかけるべきだね!ベッドや寝室やインテリアとかさ!お金を使うべきところだよね!
たしかに!

ハニワくん

 まとめ✔
  1. 動脈硬化と高血圧は相関関係にある。
  2. 睡眠不足によって自律神経が乱れると血管がボロボロになり、高血圧になる。
  3. 『30~50代の男女』は特に『6.5~7.5時間』の睡眠時間をしたい。
  4. 睡眠時間が平均より若干少ない人が睡眠時間を1時間だけ増やしただけで、高血圧のリスクが下がった。
  5. 治療抵抗性高血圧の8割が睡眠時無呼吸症候群。
  6. 睡眠時無呼吸症候群は思ってる以上に危険。

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