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睡眠不足で『糖尿病・高血圧・動脈硬化』になるリスクが上がる?

睡眠不足と病気の関係

『睡眠不足で死ぬことはない』という言葉がありますが、その答えの一つは、『睡眠不足になると強制的に眠くなって結局寝るので、その時の睡眠によって体調は回復する』というものです。

 

睡眠の質が悪いと86もの病気にかかる?

『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』にはこうあります。

睡眠の質が悪いと86もの病気にかかるリスクが生まれる

『睡眠不足で死ぬことはない』ときどきこうした言葉を耳にしますが、睡眠専門家の立場からすれば、とんでもない話です。睡眠の質が健康に及ぼす影響を甘く見てはいけません。たとえ睡眠不足が直接の死因にはならなくても、睡眠の時間的な不足や質の悪さがもとで病気になり、命を縮めるケースもはいくらでもあります。

 

睡眠が不足すると86もの病気にかかるリスクが生まれ、早死にする確率も高まるとカナダのラバル大学とアメリカのウィスコンシン大学の研究チームが警鐘を鳴らしています。そしてその中には日本で『5大疾患』とされる、

 

  1. がん
  2. 脳卒中
  3. 心筋梗塞
  4. 糖尿病
  5. 精神疾患

 

も含まれています。これらのリスクすべてが睡眠不足によって高まる危険性があるということなのです。

 

先生

睡眠不足で病気になるなんて、人にとって睡眠は本当に大切なんだね!スマホが充電しないと機能しないみたいな感じに似てるね!
たしかに!

ハニワくん

 まとめ✔
  1. 睡眠の質が悪いと86もの病気にかかるリスクが生まれる。

 

糖尿病

なぜ睡眠不足で糖尿病になるのでしょうか。

 

糖尿病になる流れ

その前に糖尿病になる流れについて簡単に見てみましょう。まずは健常者のケースです。

 

STEP.1
炭水化物(糖質)を食べる
ごはん、パン、麺類等。
STEP.2
消化されてブドウ糖に変わる
 
STEP.3
ブドウ糖は臓器や筋肉を動かすためのエネルギーとして全身に廻る
 
STEP.4
誰もが一時的に血液中のブドウ糖は増え、高血糖状態になる
 
STEP.5
膵臓から『インスリン』が出る
ブドウ糖を臓器や筋肉に運んで筋肉内に取り込まれやすくしたりする。
STEP.6
血液中のブドウ糖が一定レベルに保たれる
 

 

これが人が食事をした際に動く通常の血糖値の流れです。血糖値は誰もが食後に高くなりますが、その後インスリンの分泌によってそれが元に戻りますので、何も問題は起きません。しかし、糖尿病になると違います。

 

STEP.1
炭水化物(糖質)を食べる
ごはん、パン、麺類等。
STEP.2
消化されてブドウ糖に変わる
 
STEP.3
ブドウ糖は臓器や筋肉を動かすためのエネルギーとして全身に廻る
 
STEP.4
誰もが一時的に血液中のブドウ糖は増え、高血糖状態になる
 
STEP.5
何らかの理由で膵臓から『インスリン』が出ない
あるいは働きが悪くなる。
STEP.6
いつまでも高血糖状態が続き、糖尿病になる
 

 

何らかの理由で膵臓から『インスリン』が出なくなるんですね。これが糖尿病の正体です。これによって高血糖状態が続くので、血管がもろく、ボロボロになってしまい『血管病』になります。そして、それによって適正な栄養の供給が途絶えて全身の臓器にさまざまな障害が起こってきます。

 

  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • 狭窄症
  • 閉塞性動脈硬化症

 

等の様々な問題を引き起こす可能性が高くなってしまうのです。また合併症で言えば、

 

  • 糖尿病性網膜症
  • 糖尿病性腎症
  • 糖尿病性神経障害

 

の3つはとりわけ危険な病気だと言われています。もしこれらの病気になると、やがて『失明』してしまったり、『人工透析』なしでは生きていかなくなり、あるいは『足の切断』も余儀なくされることがあります。糖尿病性神経障害になると、ささいな怪我で足が壊疽し、切断に追い込まれるのです。糖尿病がいかに恐ろしい病気かがわかりましたね。糖尿病の人がよく注射器を体に打つシーンを見たことがあるかもしれませんが、あれがこの『インスリン』なのです。インスリンが出ないものだから人工的に打ち、血糖値を正常に戻しているわけですね。

 

 

睡眠不足で糖尿病になる理由は?

ではどうして睡眠不足で糖尿病になるのでしょうか。『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』にはこうあります。

睡眠の質がインスリンの働きを左右する

近年、そうしたインスリンの働きが、睡眠不足によって低下するという研究結果が続々と報告されています。オランダのライデン大学の研究チームは『睡眠時間が短すぎると、たとえ血糖値が正常な人でも、インスリンの作用を受ける細胞の感受性自体が悪くなり、糖尿病になるリスクが高くなる』との研究結果を発表しました。またアメリカのシカゴ大学も興味深い発表を行っています。その内容は、健康な若者たちの睡眠時間を4時間に制限したところ、ブドウ糖を処理する能力が急激に落ち、たった1週間で初期の糖尿病患者のような高血糖状態になってしまった、という衝撃的なものでした。

 

  • インスリンの作用を受ける
  • ブドウ糖を処理する

 

この2つの能力が糖尿病の予防にとって重要だということは、先ほどの糖尿病の流れを見ればわかりますよね。睡眠不足が続くとたとえ健常者でも『軽い糖尿病状態』になってしまうという事実がわかっているのです。

 

睡眠不足が原因で病気になる?良質な睡眠で『癌、認知症、うつ病』等のリスクを下げよう
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