睡眠と疲労回復
人が睡眠によって疲労を回復させようと思ったら、まずもちろん睡眠の質を低下させないことが重要です。
これらすべての最適化をしてから睡眠に臨むことは、睡眠の質に大きく影響します。例えばカフェインですが、カフェインで睡眠が阻害された場合、本人はそれに気づかないというのです。つまり、実際は睡眠時間が1時間短くなったのに、本人は、
別に普段と同じ睡眠だったか…
と錯覚してしまうということです。そして悪循環が陥ります。


夜に飲んだカフェインのせいで睡眠の質が低下し、朝起きると疲労感があり、それを払しょくしようとしてまたカフェインを摂る、という悪循環が生まれます。ですから、ここに挙げた対策はすべて一つ残らず最適化することが、睡眠によって疲労を取るためには欠かせないことなのです。
先生
ハニワくん
- 睡眠によって疲労を回復させようと思ったら、睡眠の質を低下させないことが大事。
- カフェインは無意識の部分で睡眠の質を低下させている。
食事の重要性
しかし、まだここに付け加えることがあります。それは『食事(栄養)』です。やはり、朝起きて疲労感がなく、目覚めがスッキリするためには必要な栄養摂取も欠かせません。もちろん、五大栄養素のすべてがバランスよく必要ですが、特に疲労回復というテーマで考えると、『タンパク質』の存在を見て見ぬふりはできません。
タンパク質
『肥満外来の女医が教える熟睡して痩せる「3・3・7」睡眠ダイエット』にはこうあります。
植物性たんぱく質をとる
(省略)実は睡眠中の疲労回復と、ダイエットを促進させる成長ホルモンをつくる材料となるのもたんぱく質で、たんぱく質は質のいい眠りをサポートする上に、『食べる補正下着』という別名があるほど、ダイエットにも一役買っている栄養素なのです。
我々の身体は、
- 水:60%
- タンパク質:20%
- 脂肪:20%
という大まかな構成要素で分けることができます。ある学者は『人間なんてただのたんぱく質の塊なんだから』と言いましたが、あながちそういう言い回しも的を外してはいません。タンパク質が不足すると体のあちこちに支障が出るので、『老化現象』にもつながるため、本では、ダイエットをしながらも十分なタンパク質の摂取をしようと推奨しています。

実は、上記の記事に書いたように、このたんぱく質というのは疲労回復、体力増強というテーマを常に考えているアスリートの人たちなら、摂取するのは当然中の当然の栄養素です。『スポーツ科学バイブル』にはこうあります。
何をどのくらい食べればいいのか
(省略)スポーツ選手はたんぱく質を摂らなければいけない、なんていわれます。これはある程度正しいのですが、たんぱく質なら何でもいいというのはだめなんです。人間が成長したり生命活動を維持するために必要な栄養素の一つに”必須アミノ酸”というのがあります。アミノ酸とはたんぱく質の基です。必須アミノ酸は体内で作ることができないアミノ酸なので、栄養として摂らなくてはならないものなんです。つまりたんぱく質イコール必須アミノ酸という食品が望ましいのですが、それを満たしているのが卵なんです。
この卵については上記の記事に書きましたので、併せてご確認ください。