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短・長時間睡眠が体に与える影響は?人の理想の睡眠時間とは

人は眠らないとどうなる?

そもそも、人が眠るのはなぜでしょうか。

 

 

人間のホメオスタシス

それは、『ホメオスタシス』が関係しています。

 

ホメオスタシス(恒常性)
人間が常に正常でいるための機能。

 

『睡眠不足で死ぬことはない』という言葉がありますが、その答えの一つは、『睡眠不足になると強制的に眠くなって結局寝るので、その時の睡眠によって体調は回復する』というものです。『病気を治したければ「睡眠」を変えなさい』にはこうあります。

睡眠の質が悪いと86もの病気にかかるリスクが生まれる

『睡眠不足で死ぬことはない』 ときどきこうした言葉を耳にしますが、睡眠専門家の立場からすれば、とんでもない話です。睡眠の質が健康に及ぼす影響を甘く見てはいけません。たとえ睡眠不足が直接の死因にはならなくても、睡眠の時間的な不足や質の悪さがもとで病気になり、命を縮めるケースもはいくらでもあります。

 

たしかに『睡眠不足になると強制的に眠くなって結局寝るので、その時の睡眠によって体調は回復する』ため、睡眠不足が直接の死因にはなりません。しかし、睡眠が不足すると86もの病気にかかるリスクが生まれ、早死にする確率も高まるとカナダのラバル大学とアメリカのウィスコンシン大学の研究チームが警鐘を鳴らしています。つまり、

 

『睡眠不足は結果的に死を招く問題を引き起こす』

 

と言えるわけですね。『図解雑学 睡眠のしくみ』にはこうあります。

眠らないと人はどうなるか?

断眠は精神機能に悪影響を及ぼす

『一晩くらいの徹夜なら平気だ』という人もいれば、『少しでも寝ないと無理。体がもたない』という人もいるように、人間が起きて活動していられる時間、言い換えるならば断眠が可能な時間の幅には個人差があるようだ。長い断眠によって最も悪影響を受けるのは精神機能である。これは完全な断眠だけではなく、長期間にわたる睡眠不足でも同じことが言える。では、具体的にどのような状態が起こるのだろうか。

 

ここでは『断眠は精神機能に悪影響を及ぼす』として、以下のような症状が起こると説明しています。

 

STEP.1
断眠3日目
作業能力や大幅には低下しない。目がかすむ。頭がぼんやりしてくる。
STEP.2
断眠3日目くらいから、話し方や発生が不明瞭になり、感情の起伏が激しくなる
STEP.3
断眠5日目
集中力がなくなる。錯覚や妄想が現れる。

 

断眠3日目くらいから徐々に体の不調が現れ、意識がもうろうとしてきます。そして感情の起伏が激しくなり、平常心も保てませんから、この時点ですでに、

 

  • 責任ある判断
  • 危険物の取扱
  • 車等乗り物の運転

 

はできない状態だと言えます。更に5日目にもなると幻覚が見えたり、幻聴が聴こえたりと、精神状況は破綻していきます。したがって、断眠を続けると自然と脳が眠くなるのは、人間のホメオスタシスが正常に働いている証拠です。例えば、すねで鋭利な角を思いっきりローキックしようとしたり、一歩間違えたら転落する高い崖に登ったり、ちょっと触っただけでパクっと切れてしまいそうな刃物を見たとき、人は間違いなく『怖気ずく』わけですが、それは『自己防衛本能』でもあり、『ホメオスタシス』でもあります。

 

もちろん厳密には違うものですが、どちらも『人間が正常でいるための機能』という意味で一致していて、ホメオスタシスはある種の自己防衛本能なわけですね。ですからそれら自己防衛本能と同じように、長い間断眠などをしていると、その機能によって生体防御メカニズムが働き、無意識のうちに脳を眠らせてしまうというわけです。

 

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