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『タキシード』 レビュー(感想)と考察

『タキシード』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 

 

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『レビュー(感想)と考察』

ジャッキー・チェンがまだ脂が乗っている時期の映画は、どうやっても面白い映画になる。香港では彼のハリウッド映画はすべて不調だというが、それはエゴが捨てられないからだ。宗教もその一つだが、それは『個性』とも『国民性』とも何とでも言えるが、例えば中東の女性がヒジャーブ(スカーフ)を顔に巻いて顔を出さないことに対し、中東の人間は当たり前でだと思うが、それ以外の人はそうは思わない。

 

だが、彼らには彼らなりの宗教哲学や神への敬意など、独自の考え方があるのだ。『セックス・アンド・ザ・シティ』でそれをいじると、反発する。また、モーセを描いた『エクソダス:神と王』にはユダヤ人がクレームを入れる。

 

こうした各地に散らばる『エゴ』に己を支配された人々は、この世界を俯瞰的、かつ包括的に見ることができず、自己中心的である。よって、対立の因子となるし、人間全員が共通で持たなければならない『世界平和』から遠ざかることになる。

 

この映画を観て、面白くないわけがない。それがまず一つの事実である。だが同時に、確かに日本人が妙に海外で『違う人間』になりきって、必死に合わせにいく姿を見たとき、あるいは変な日本語を使ってその場に対応しようとしているのを観た時、違和感を覚えるのは確かだ。

 

そういうことを総合的に考えたとき、『ブラック・レイン』の高倉健と松田優作は、日本人が誇れる出演の仕方をした。もしかしたら香港人からすればジャッキーチェンは、高倉健にはなりきれていない、お調子者に見えているのかもしれない。

 

だが、本来彼の良さとは、そのお調子者にあったのではないだろうか。『酔拳2』の時の彼の真似を、一体この世の誰ができるだろうか。唯一無二の役者、ジャッキーチェンが世界の宝であることは変わらない。

 

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