『ジャッカル』
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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・
『レビュー(感想)と考察』
謎の殺し屋にブルース・ウィリス、元IRAのスナイパーにリチャード・ギア、そしてそれらまとめるためのFBI役に『招かれざる客』のシドニー・ポワチエが出演しているというだけで、一つの見応えである。
個人的にはリチャードギアが、あまりハリウッド俳優とがっつり組んでハードな映画を撮っている印象がないので、彼の活躍にも期待できる。また、ブルースウィリスは1997年のこの時、まだまだ脂の乗った重鎮だから、ヒットマンを演じるには十分だ。シドニーポワチエはいるだけで迫力がある。
彼は黒人俳優としての先駆者的存在のひとりで、男優としては初めてアカデミー主演男優賞を受賞。2009年には大統領自由勲章を受章した。アメリカ映画にはよく『初の黒人なんたら』という映画があるが、それを言うなら彼も映画になるべく優れていて険しい道を生きた勇者と言える。
彼のような役者が、この映画の最後を作るのにふさわしい。例えば、『マンオブスティール』のケビンコスナーのように、『カサブランカ』のハンフリーボガートに味方したルノー署長のように、法律や道徳を超えた粋な人間の主体性を、この映画でも見ることができる。
衝突する暗殺者はどちらも名優であり、役の中でも重鎮レベルだ。どちらが勝つかが最後まで分からない。ニコラスケイジとジョントラボルタの『フェイスオフ』を称賛する人がいるのを見たが、あれと比べるならこちらの方が遥かに見応えがある。あれはただ『トップ俳優が共演した』だけにしか見えない。こういう見ごたえのある映画をたくさん観たい。
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