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『死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実』 レビュー(感想)と考察

『死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実』

ポスター画像出典:『フィルマークス

 

年間735本の映画鑑賞の経験があり、コロナ前には13年間連続で毎週映画館で映画を鑑賞!3000本以上の映画を観た映画好きが、映画の紹介をさせていただきます!

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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・

 

『レビュー(感想)と考察』

アルパチーノが演じたこのジャック・ケヴォーキアン(Jack Kevorkian, 1928年5月26日 – 2011年6月3日)という医師は末期病患者の積極的安楽死の肯定者で、自作の自殺装置を使った自殺幇助活動にちなんで「死の医師(ドクター・デス、Dr. Death)」と呼ばれた。

 

日本でなじみのある男は『ドクターキリコ』だ。私は幼い頃からドクターキリコを見ていていつもどこか腑に落ちなかった。漫画ではブラックジャックに視点を合わせるから、それと対極にいるキリコのことは、確かに『悪党』とか敵キャラのように映った。幼いからその正体はつかめない。だが、何かが引っ掛かる。そういう感覚を残すようなキャラクターだった。

 

出典:手塚治OFFICIAL

 

中学生、高校生の年へと私は成長していく。17歳の時肝臓がんで父を亡くし、そして20歳を超え、起業をしたり、統合失調症の叔父が死んだり、言語障害と内面に問題のある従業員と向き合ったり、私としては500人の偉人の8000の言葉、歴史、哲学、宗教、神話を学び、3000本の映画を観る。

 

また、29歳で尊厳死を選び世界の人々を葛藤させた、ブリタニー・メイナードの言葉を、私は忘れない。

『この世界は美しい場所です。旅は、私にとって最も偉大な教師でした。最も偉大な支援者は、近しい友人や仲間たちです。こうしてメッセージを書く間にも、私のベッドのそばで応援してくれています。さようなら、世界。良いエネルギーを広めてください。次へつなげましょう。』

 

彼女は尊厳死を選ばず延命措置をしていたなら、このようなメッセージはこの世に存在したいなかったかもしれない。彼女は痛くて辛くて、仕方がなかった。これ以上生きるなら、もう自分を維持できる自信がないとして、死を選んだのだ。

 

問題なのは、『こっそりと死ななかったこと』だと言う人もいる。ふざけるんじゃあない。あんたが死を選択したことで、生きることを諦めてしまう人が出たら、責任は取れるのか。そういう怒りを覚えるのだ。

 

わずかに感じるヒロイズム的なナルシズムを嫌ったのだろう。なぜいちいち自分の不幸と死をひけらかす必要があるんだ。死ぬのならこっそりと死ねばいい。そしたら誰も止めないし、影響の範囲もわずかしかない。人に通知する以上、そこにはある種のヒロイズム、つまり『英雄視されたい願望』があり、それに酔いしれるのはナルシズムだ。

 

そういう意見もある。確かにそれもその通りだ。では、視点を変えてみよう。

 

戦場で人が死ぬとき、例えば『プライベート・ライアン』で見れるように、仲間が撃たれ、モルヒネを打って凌ぐも、もうモルヒネも効かない。『もう一度打ってくれ』と言われた時、言われた側は、『死の外科医』になる。

 

プライベート・ライアン の映画情報 - Yahoo!映画

 

では、あなたはモルヒネを打って安楽死させる?それとも、打たずに無視して、苦しませてから死なせる?そして、あなたはそれを人に話す?それとも話さず、戦争でなにがあったかを、一生闇に葬る?どの選択肢が彼の為になる?どの選択肢が世界の為になる?どの選択肢が悔いのない人生に繋がっているだろうか。

 

 

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