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『グッバイ、リチャード!』 レビュー(感想)と考察

『グッバイ、リチャード!』

 

 

 

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年間735本の映画鑑賞の経験があり、コロナ前には13年間連続で毎週映画館で映画を鑑賞!3000本以上の映画を観た映画好きが、映画の紹介をさせていただきます!

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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・

 

『レビュー(感想)と考察』

 W・H・オーデンは言った。

 

ジョニー・デップの映画が好きだから、えこひいき目に見るということもあるが、中には『ローンレンジャー』や『チャーリーモルデカイ』のように完全なる駄作がある中で、これは中々面白い映画だった。

 

だが、私だから面白かったのであり、万人受けするかは分からない。『私だから』というのは思い上がりではなく、まずそうしてジョニー・デップの映画を理解しようとするスタンスがある。そして映画を3000本観ている。また、哲学宗教神話、真理等について学んでいて、8000の名言を内省し、若くして父を亡くして、もちろん死について考えてきた。

 

リチャードは末期の肺がんだが、父は末期の肝臓がんだった。叔父は統合失調症だったし、両親はクリスチャンで、私はそうではなく、私はそれを強要され続ける人生だった。これが『私』だ。

 

だからこの映画は売り上げも低いし、時間も90分しかなく、評論家からも

「薄っぺらい登場人物と誤った演出に基づくジョニー・デップの演技のために、ストーリーがグチャグチャになっている。『グッバイ、リチャード』は出だしから失敗しており、ミスは頻繁に発生している。」

 

と酷評され、確かに彼らがそう言うように、節々のぞんざいさは目立つ。

 

だが、逆にそれがアクセントになっている。要は、我々の周りにいる人間は役者ではないのだ。セリフを詰まらず言う人間ではなく、言葉を探しながら、どもったりしながら、あるいは、『さっきの言葉間違えた』などと後で訂正したりして、もっと自由で混沌としている。『薄っぺらい人間』というなら、逆に芯がある肝の据わった人間を見ることが珍しく、むしろほとんどいないと言っていい。そう考えた時、この映画は妙にリアルな臨場感を醸し出す。

 

 

私が好きなシーンは最後だ。色々と考え、人生を葛藤し、迷い、答えを模索した人にしか分からない最後だ。

 

 

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