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『ホテル・ニューハンプシャー』 レビュー(感想)と考察

『ホテル・ニューハンプシャー』

ポスター画像出典:『Amazon

 

年間735本の映画鑑賞の経験があり、コロナ前には13年間連続で毎週映画館で映画を鑑賞!3000本以上の映画を観た映画好きが、映画の紹介をさせていただきます!

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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・

 

『レビュー(感想)と考察』

原作者のジョン・アーヴィングは『サイダーハウス・ルール』なら万人受けする名作なのだが、性的な表現に臆しないので、『ガープの世界』やこの映画は、その露骨さに驚いてしまう人がいるだろう。個人的には、迫真の演技で私を楽しませてくれるジョディフォスターが、この映画で復帰した理由が謎で、ちょっと残念だ。

 

ジョディの熱狂的なファンを自称するジョン・ヒンクリーによって1981年にレーガン大統領暗殺未遂事件が発生。この事件に衝撃を受けたジョディは、一時期映画界とは距離を置いた。そして、1984年公開のこの『ホテル・ニューハンプシャー』で本格的にスクリーンへ復帰したのである。

 

復帰作品としては良く分からない映画だ。その事件の犯人であるジョン・ヒンクリーは、1976年に公開された映画「タクシードライバー」を繰り返し観る中で、12歳の売春婦「アイリス」役を演じたジョディ・フォスターへの偏執的な憧れを抱き、ストーカーを始めた。その後、ハイジャックしたり、大統領を狙ったりという自分本位な奇行に走るのだが、こうした事件に驚いて映画界から距離を置いた割には、復帰作品がかなり『非常識』な映画なのだ。

 

普通ならもっと王道の映画に出て、そういう輩が寄ってこないような印象管理をするものだが、この役はあまり普通ではない。だが、彼女はいつか『70年代の映画が好きだった』と言っていたので、当時あったアメリカンニューシネマという流行は、性も暴力もドラッグも含めた『自由』を主張する風潮だったから、彼女の『カミングアウト』や私生活然り、もしかしたら彼女はここで言うその『普通』にあまり興味がないのかもしれない。

 

 

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