Contents

『テキーラ・サンライズ』 レビュー(感想)と考察

『テキーラ・サンライズ』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

年間735本の映画鑑賞の経験があり、コロナ前には13年間連続で毎週映画館で映画を鑑賞!3000本以上の映画を観た映画好きが、映画の紹介をさせていただきます!

運営者

※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・

 

『レビュー(感想)と考察』

名優が揃っている割には期待を超えられない映画だ。カートラッセルは重鎮役で出ることが多いが、彼が大活躍している映画を観たことがない。この奇妙な現象の理由は恐らく、彼が子役時代から活躍していることが影響しているだろう。

 

1963年、テレビシリーズ『ジェミーの冒険旅行』、映画『ヤング・ヤング・パレード』で芸能界デビューし、子役として『テニス靴をはいたコンピューター』など10本近いディズニー映画に出演している。

 

1970年代には野球選手に転向しマイナーリーグで活躍したが、肩の怪我が原因で俳優業に戻った。これだけで、彼にはかなりの基礎と財力があることがわかる。俳優で自由に活動できるだけの力を持っているのだ。

 

基本、お金があれば俳優としての体力を維持することができる。体力というのは普通のそれのことではなく、『俳優としての体力』だ。それが尽きると役を担うことができない。大体の人は、その体力が尽きてしまうので他の仕事に退いてしまうものである。

 

日本で言えば芦田愛菜などが成功例だ。子役の寿命は短いと言われている中、彼女は他の分野でも大きな実績を作り、それで更に幅を広げて芸能界で大きく勝つ役出来ている。

 

だが往々にして日本の子役は、若くして成功するから思い上がり、不良になったり転落してしまうものである。『ホームアローン』のマコーレカルキンも同じ例だ。

 

だが逆に言えばそれは『思い上がるほど結果が出ている』ということである。その『身につけた力』のおかげで俳優として死ぬことがないから、役を勝ち取り続け、いつの間にか重鎮になっているというパターンではないだろうか。

 

その証拠に、私は別に何の差別もしないのに、彼のことを映画であまり見ないし、彼の映画で面白いと思った映画がない。『バニラスカイ』などはトムクルーズ映画としてトップ映画だが、彼が出ていることを意識したことがないので、彼は脇役じゃないと向いていないのではないかと思ってしまうわけだ。

 

それ以降も、毎年に近いペースで映画に出ていて、中には有名な映画もたくさんあるが、彼が出ていたことは全く気付かなかった。別に悪く言うつもりはないが、それが現実だ。

 

ということで、今回の映画やその翌年の1989年の映画『デッドフォール』のように、彼がメインの主役として活躍する映画は、やはりどこか物足りない。似たような風貌にジーンハックマンがいるが、彼はきちんと『威厳ある厄介な重鎮』のイメージ通りそれに徹して演じているが、彼がトム・クルーズやレオナルド・ディカプリオのような役を演じることは違和感があるので、そういう違和感が今回も『デッドフォール』でも感じられたのが事実だ。

 

その意味で、配役やシナリオからなにまで、すべてが中途半端になってしまっている作品と言えるだろう。

 

 

『この映画のジャンル』

 

 

『その他映画コンテンツ』