『スペシャリスト 自覚なき殺戮者』
ポスター画像出典:『Amazon』
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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・
『レビュー(感想)と考察』
ゲシュタポのユダヤ人移送局長官で、アウシュヴィッツ強制収容所 へのユダヤ人大量移送に関わったナチス・ドイツの重要人物、アドルフ・アイヒマンに関する既存の映像アーカイブを編集して構成されている。実際の裁判の様子を軸にして、彼という人間を俯瞰的に考察するドキュメンタリー映画である。何しろ彼は、600万人というユダヤ人を大量虐殺する『許可』を出した人物で、言うなれば
アイヒマンが600万人のユダヤ人を殺した
とも言えるわけだ。もちろんヒトラーが総統でいて、ということなのだが、一つの見解はそうだ。彼が許可を出さなければそうはならなかった。もちろんそれは、彼以外にも多くの人間が関わったあの当時、
(誰かが反対しなかったのか?抗わなかったのか?)
という事実が存在するのだが、ここではアイヒマンにフィーチャーしているということである。だからアイヒマンの映画として、『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』というものがあるが、この映画が現実に『なぜアイヒマンは極悪非道のことをしてしまったのか?』、そして、『では、彼じゃなかったらそうはしなかったのか?』ということについて追及したある実験について描いている。
いわゆる、ミルグラム実験(アイヒマン実験)である。この実験の結果は世界に衝撃を与える一方、実験が非倫理的であることを理由にしたミルグラムへの批判も相次いだ。だが、私はこの映画を映画ジャンルランキングの『教訓編』のトップ(当時)に位置付けた。とてつもない教訓が秘められた話になっている。
また、トムクルーズの『ワルキューレ』のように抗った者なら大勢いた。ヒトラーはワルキューレで描かれた事例以外にも、実に多くの『暗殺未遂』を経験している人物である。だからその他の話は他に用意されているが、今回は『東京裁判』のように一つの『戦争資料』として遺されていると見た方がいい。
『この映画のジャンル』
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