『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』
ポスター画像出典:『映画.com』
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『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』(アイヒマンのこうけいしゃ ミルグラムはかせのおそるべきこくはつ、Experimenter)は2015年にアメリカ合衆国で製作されたドラマ映画である。
監督 | マイケル・アルメレイダ |
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脚本 | マイケル・アルメレイダ |
製作 | ダニー・A・アベケイザー アイゼン・ロビンズ ファビオ・ゴロンベック パー・メリータ エイミー・ショーフ ユーリ・シンガー |
出演者 | ピーター・サースガード ウィノナ・ライダー |
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『どんな人におすすめ?』
- 美男美女ったら美男美女!
- 気軽に、楽しく、爽快に!
- 新しい目線で考えさせられたい!
- 熱い絆やドラマで感動したい!
- 名シーン・怪演が見たい!
- 可愛い動物や大自然が見たい!
- ファミリーで安心して観たい!
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『レビュー(感想)と考察』
1961年、イェール大学で社会心理学を研究していたスタンレー・ミルグラムはなぜホロコーストが発生したのかを調べるために実験を行った。アイヒマンというのはナチス・ドイツ時代のドイツ人で、ミルグラム曰く、彼は『普通の人』だった。そしてそれを実証するために実験を行う。「ミルグラム実験」(アイヒマン実験)である。この実験の結果は世界に衝撃を与える一方、実験が非倫理的であることを理由にしたミルグラムへの批判も相次いだ。本作はそのミルグラム実験がどのようなものであったのかを克明に描き出す。
どのように非倫理的なのか。まず『倫理』とは、人が必死に守っている境界線のことを言う。私が書いた記事にこういうものがある。
例えば人が動物を殺してその肉を食べるのがいいが、人間にそうすることは間違っている。ここで挙げたすべての『境界線』を超える行為となる。では、動物を殺すのはいいのか。真理で考えたら、殺生戒があるブッダの教えの方が優れているように見えるが、皆はこれを心底で(そうかもしれない)と理解しておきながら、今日も明日も動物を殺してその肉を食べ続ける。
マクドナルドはどうだ。中国人が工場で肉を落として、それをまた戻すというずさんな態度はあまりにも人としてぞんざいであり、その影響で私の家の近くに古くからあったマクドナルドの店舗は潰れてしまった。だが、マクドナルドの肉というのは栄養士から言わせれば『ゴミの塊』。そのゴミのようなものを最初から売りつけることがいけないのではないのか。それで巨万の富を得た関係者たちの存在は認められるのか。
映画を観て確かめてみよう。一つだけ言えることは、私がこの映画の教訓性が非常に高いものであると感じたということだ。人は『知覚を持った人形』であり 『操り人形』。それを理解してはじめて自由に一歩近づくことができる。アイヒマンは普通の人だった。彼はただそれを命じられただけなのだ。彼がその責任ある立場でやったことは人間の『境界線』を大きく超える行為だ。だが、誰もがアイヒマンになりえたかもしれない。そう背筋を凍る人が大勢いるだろう。
ちなみに個人的には、これを観れば私のことがよくわかる映画として紹介できる、貴重な作品だ。私は当てはまらない。私は皆が左に行けば、右になにがあるかを疑い、主体的にどちらに行けばいいかを考える人間である。さすがに常には警戒していないのでマジックに騙されることはあるが、そこはある種『あえての油断』だ。そうじゃなければお化け屋敷を楽しむことはできない。
あんなもの作り物だ。ゴキブリだってただの虫。気を張ればどれもこれもが冷静に対処できる。だが、そうすることに特に意味はない。そうしてもいいし、しなくてもいいという些細なことにいちいち気を張るのは面倒だ。だが、私が一たび気を張って慎重に考えた時、私は操り人形にはならない。それは、私の波乱に満ちた人生が影響しているのである。
何を隠そう私も洗脳された人間の一人だ。キリスト教である。私の両親が私が物心つく前からキリスト教徒であるように仕向けて育て、気が付いたら長野のどこかしらないキャンプ場で聖歌を歌ったり、カレーを食べたりしていた。私の話は割愛するが、波乱に満ちた半生を送った。だからこう偉そうに言えるのだ。私に洗脳は通用しない。気を張れば操り人形から脱することは可能だ。私は長い間、操り人形だったのだから。
しかしこの世界には私のような『経験者』以外の人が大勢いるのが現実だ。その人達と私のような人間には決定的な違いがある。私はよく『浮く行動』を取ることがある。中学生時代からすでに周りの人間に『何を考えているか分からない』と言われ、大人になりこのサイトにあるような形而上的な解釈をしてみせ、周囲と一切同調、追従、慣れ合った関係をしないことからそうなり、私と『距離の詰め方が分からない』と思う人が後を絶たないだろうが、その理由がこの映画で何となく見えてくるだろう。
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