『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』
ポスター画像出典:『Yahoo!映画』
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『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』(チャーリーセズ マンソンのおんなたち、Charlie Says)は、2018年のアメリカ合衆国の犯罪映画。監督はメアリー・ハロン、出演はハンナ・マリーとソシー・ベーコンなど。
監督 | メアリー・ハロン |
---|---|
脚本 | グィネヴィア・ターナー |
原作 | エド・サンダース 『ファミリー:シャロン・テート殺人事件』 |
製作 | シンディ・ライス ジェレミー・M・ローゼン ジョン・フランク・ローゼンバウム |
製作総指揮 | デイナ・ゲリン マイケル・ゲリン エド・サンダース デヴィッド・ヒラリー |
出演者 | ハンナ・マリー ソシー・ベーコン マリアンヌ・レンドン マット・スミス |
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『どんな人におすすめ?』
- 美男美女ったら美男美女!
- 気軽に、楽しく、爽快に!
- 新しい目線で考えさせられたい!
- 熱い絆やドラマで感動したい!
- 名シーン・怪演が見たい!
- 可愛い動物や大自然が見たい!
- ファミリーで安心して観たい!
- 歴史や実話で学びたい!
『レビュー(感想)と考察』
1969年に女優シャロン・テート殺害などの無差別連続殺人事件を起こしたカルト集団、チャールズ・マンソン・ファミリーの主要女性メンバーを描いた実話だ。『ワンハリ』で有名になったその事件の真相が気になる人も多いだろう。私もその一人だ。だが、この映画の評価が低く設定されていた。それは勘違いをしている。
それは彼らが『したこと』が認められないのであって、フィクションじゃないんだから価値がある『資料』だ。ワンハリで気になった人の為にもいいし、人が『生きるべき道』を見誤らないためにも存在価値がある。イージーライダーとも同じ時代だし、ベトナム戦争という理不尽なうねりのせいで、 ヒッピー(マリファナ、自由、自然意識) などが生み出された60年代のアメリカの歴史としても、注目に値する。
哲学を学んだ者からしたら、フロイトや各哲学者の哲学の『独自解釈』をする人間、哲学を信じて突き進む人間の貴重な姿を観ることができる。 例えばソクラテスの遠い弟子にあたるディオゲネスは、コクリコ坂からでも名前が出てくるが、道ばたで公然と自慰行為をして、
「擦るだけで満足できて、しかも金もかからない。こんなによいことは他にない。食欲もこんなふうに簡単に満たされたらよいのに」
と言った。 想像するとまずい。樽に住んでるし。だが、世界の哲学者とはそういう『自由発想』をするのが基本。 勿論彼らはそれを『援用(自分の私利私欲を正当化するために利用)』しただけだから、 (ふむ。これは哲学の曲解かつ援用だな)として、どちらにせよ『人間の勉強』になるのだ。だからこうした『逸れた人間の姿』は貴重な資料だ。したがって☆2ではない。
観ていくと彼女らに影響を与えたのが
- ベトナム戦争
- ヒッピー文化
- 月面着陸
という事実が見えてくる。セリフにはこうあった。
『1969年(事件を起こした時)、誰もが宇宙レベルで変化があると思っていた』
確かに月面着陸は1969年だった。(1969年7月20日午後4時17分) シャロンテートが殺されたのは1969年の8月9日だから、この歴史的変化に心を『持ってかれた』心の弱い人たちが多かったというのはうなづける話。 これも更に付け加える話がある。
この8年前の1961年にガガーリンが世界最初の宇宙飛行を成功させた。宇宙から帰還したガガーリンの歓迎パーティにロシア正教のモスクワ総主教アレクシー1世が列席しており、ガガーリンに尋ねた。
- 総主教『宇宙を飛んでいたとき、神の姿を見ただろうか。』
- ガガーリン『見えませんでした。』
- 総主教『わが息子よ、神の姿が見えなかったことは自分の胸だけに収めておくように。。』
つまり、ガガーリンやアームストロングらがやった偉業は、この世界で権力を握る宗教関係者を含んだ、膨大な数の人間に心的影響を与えた。 この映画を『グロい』と言ってた人がいたけどそんな描写はなく、むしろ配慮されていた。オウム真理教の一連の事件にも共通していることが多く、『洗脳』される人間の心理を見るにも、貴重な資料だ。 したがって、★2ではない。 とても貴重な資料だ。
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