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『ヴェルサイユの宮廷庭師』 レビュー(感想)と考察

ヴェルサイユの宮廷庭師

ポスター画像出典:『映画.com

年間735本の映画鑑賞の経験があり、コロナ前には13年間連続で毎週映画館で映画を鑑賞!3000本以上の映画を観た映画好きが、映画の紹介をさせていただきます!

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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・

 

『どんな人におすすめ?』

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『レビュー(感想)と考察』

1682年のフランスに、現在、Wikipediaにも載っていないサビーヌ・ド・バラという庭師がいた。当時の王はルイ14世だ。ルイ14世というのは表向きには『太陽王』とも称されるほどの人物で、ヴェルサイユ宮殿を作ったことでも有名。今回は彼の『王たる一面』にスポットライトを当てて作られている為、彼が悪人としては描かれることはない。内容としても、彼のような『雲の上に存在』にいる人間から白羽の矢を立てられた軽いシンデレラストーリーのような話だから、主人公は庭師だ。そしてシンデレラと違うのは彼女がすでに『母親』としての立場にあるということ。だが、どうもその『母親』としての立場の雲行きがおかしい。彼女には複雑な事情があるようだ。

 

さてルイ14世だが、実はヴェルサイユ宮殿を作ったのは少し無理があった。当時の財務総監のコルベールが行った『重商主義』は絶対王政に大きな貢献をした。この体制を維持するためには、巨額の資金がいる。そこで、国家を富ませるために、外国製品の購入を制限し、国内生産力を伸ばそうとして国力を上げたのだ。金、銀、貴金属等の獲得と貯蔵と同時に、輸出を促進して貿易収支を黒字にする。すると、国内におのずとリソース(資金、財源)が蓄積されるわけだ。

 

また、領土拡大にも力を入れて、54年の親政の内の実に34年を戦争に費やした。植民地の獲得をして領土を増やせば、国内に流入するリソースが増え、そうした体制を維持、拡大することができるという寸法である。そして、20年の時間をかけてヴェルサイユ宮殿を造営し、1682年、宮廷をパリから移した。『太陽王』にふさわしい華やかな人生を送ったが、晩年は奢侈(しゃし)や戦費がかさんで国庫は激減し、衰退していった。そういう背景がこの物語の裏にあるのだ。

 

[ヴェルサイユ宮殿(1668年)]

 

 

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