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J・ジェローム『よほど巧みに嘘をつけない限り、真実を語るに越したことはない。』

J・ジェローム


イギリス作家 J・ジェローム


いつも部下に話している通りだ。

『俳優、女優でない限り、俺に嘘をつくのは無駄だ。俳優であっても俺は嘘を見破る自信があるぞ。

 

何しろ理路整然とした思慮で、論理的かつ合理的に物事を見定める。過去のデータからも分析をする。人間の心理と、自分の経験を照らし合わせ、かつて自分が(我が儘、嘘、誤魔化し、偽り、隠蔽、不正、捏造)において、どう正当を装ってそれを遂行しようとしたか、あるいは、精神未熟な頃はそれについてどういう発想と心構えで臨み、ミスし、失態し、うろたえ、冷や汗をかき、恥をかいたか。そういうデータも全て踏まえた上で総合的に分析する。

 

今、目の前で起きている事実が、事実なのか偽証なのかどうかということについて、 この俺の目をかいくぐれると思うなら、それは多重人格者にでもならない限り騙しとおせない。

 

だが、多重人格者を装ったり、精神分裂病を装って、物事を恣意的に運ぼうとする人間はいくらでもいて、その傾向が少しでも見られるのであれば、それも通じない。つまり絶対に通じない。『デスノート』の様に、

 

 

一度記憶を『本当に』全て忘れてしまわない限り無駄だ。それぐらいのことが出来ないのであれば、ちょっとした『違和感』は発生する。もうお前は誠実に生きるしかない。』

 

スウィフトは言った。

『ひとつの嘘をつく者は、自分がどんな重荷を背負い込んだのか滅多に気が付かない。つまり、ひとつの嘘をつき通すために別の嘘を20個考えなければならないということを。』

 

不誠実に生きる人は、その不誠実な人生によって苦しめられることになる。だが、私の部下はこうした助言を受け、何回も受け、何百回も受け、未だにその不誠実な人生をやめることができない。以下は、部下がどれだけ劣悪な生活態度を取っているかがわかる、彼の遅刻の記録表である。

 

※『部下の病的な生活態度

 

しかもこれは、『10年目以降』の彼の実態であり、その前の10年間は、これよりもはるかに劣悪な生活態度をとっていた。

 

考えられるだろうか。毎日、毎時間毎時間、『申し訳ございません』と言って遅刻したことを伝えられる、指導者の具体的な気持ちが。私はそうしたストレスを10年間受け続け、それでもなお精神を乱さずに文章を書いたり、仕事をしなければならない。

 

『よほど巧みに嘘をつけない限り、真実を語るに越したことはない。』

 

しかし彼はいまだにその『愚かな自分』をひた守り続けるために、嘘も誤魔化しも先延ばしもするし、見栄も虚勢も張って背伸びし続け、等身大の自分で誠実に生きようとすることができないでいるのだ。

 

だからこそJ・ジェロームやスウィフトの言うこの言葉の意味が、私には痛いほどよくわかるのである。

 

 

 

※この文章は全てオーナー独自の『名言を通した見解』です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

著者:一瀬雄治 (Yuji Ichise)

 

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著者:一瀬雄治(Yuji ichise.)

 

『Inquiry.』のサイトオーナーとして知性あるつぶやきをするよう心がけます。また、1,000本の映画を観てきた人間として、最新映画の感想をネタバレなしでつぶやきます。

 

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