ザ・チーム
■著者:斎藤ウィリアム浩幸
『賢い人間』と『楽観的』とは、やはり切っても切り離せない印象を強く受ける。例えば映画『オデッセイ』で火星に取り残された主人公は、最初、死んだと思われ、その後、その回収を困難だと判断されたち獣人に、見捨てられる選択肢を持たれた。だが、彼の性格があまりにも楽観的だったため、話の方向は徐々に明るい展開へと変わっていった。私はあの映画を観た時、彼のあの『楽観性』こそがこの話のカギとなるとにらんだ。
失敗にへこたれず、失敗のままに終わらせない。ピンチをチャンスに変える。この素質は人間にとって、極めて重要な能力である。