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ファンデーションやベースメイクでニキビを隠すと悪化する?~クレンジング剤のリスク~

ファンデーションが皮脂の分泌を阻害するとどうなる?

ニキビはメイクで隠そうと思えば隠せます。しかし、その行為は正しいのでしょうか。ニキビを悪化させることにならないのでしょうか。専門家の意見を見てみましょう。

 

『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)にはこうあります。

塗り薬の塗り方ってどうしたらよいんですか?塗り薬だと化粧はだめですか?

外用薬(塗り薬)はニキビの部分にだけ少しだけつけるほうがよく、多く付けすぎるとかえって皮脂分泌を阻害する場合があります。サリチル酸などではつけすぎで刺激になる場合もあります。皮脂分泌を阻害しないために化粧水などスキンケアとしての化粧はともかく、ファンデーションなどは避けたほうがよいでしょう。

 

『化粧水などはともかく、ファンデーションは皮脂の分泌を阻害するため、避けた方がいい』と出てきましたね。ではここで、思春期にニキビができる原因と流れを見てみましょう。

 

STEP.1
第二次性徴期を迎えて性ホルモンのバランスが大きく乱れる
 
STEP.2
男性ホルモンの分泌が盛んになる
 
STEP.3
皮脂腺が増大して皮脂が多く分泌される
 
STEP.4
洗顔不足によって毛穴に皮脂が詰まるとコメドが形成される
 
STEP.5
常在菌『アクネ桿菌』が皮脂によって増殖し、コメドが炎症する
『白ニキビ』の段階。 

 

なぜ思春期のケースを持ちだすかというと、ニキビができる原因というのは複雑であるからして、一例を出すことしかできないからです。ここではわかりやすく思春期にニキビができる原因と流れを載せました。

 

 

おかしいですね。『皮脂の分泌』が阻害されれば、アクネ菌のエサである皮脂が減少し、ニキビはむしろなくなっていくはずではないでしょうか。この本の他のページにも皮脂とニキビの関係性について書いてある記述が多くあります。

皮脂腺の活動とニキビ

ニキビ患者さんは通常脂漏状態であり、ニキビの増加に伴って皮膚や頭皮の皮脂の増加をみる場合が多い。皮膚産生の増加とニキビの重症度とに相関関係があることは、ニキビの病態生理からみても容易に考えられる。

 

つまり、皮脂が多く分泌されるほどニキビになりやすいと言っているわけです。 それなのに、『化粧水などはともかく、ファンデーションは皮脂の分泌を阻害するため、避けた方がいい』というのはどういうことでしょうか。皮脂が分泌されなくなるなら、ニキビはできなくなるのではないでしょうか。

 

もう少し調べてみましょう。『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。

間違いだらけのローション選び

(省略)通常、私たちの健康な肌は、毛穴から分泌される皮脂や汗、それに角質などの表皮の一部が混ざり合った、いわば『天然のクリーム』に包まれて、しっとりとしています。(中略)洗顔後や寝る前に、これらの乳液やクリーム類をたっぷりぬると、たしかに一時的に肌はしっとりするでしょう。しかし、それは化粧品の力を借りているからのことで、肌そのものにしっとり感が出たわけではないのです。私たちの肌は、いつも外からクリーム類を与えられていると、だんだん自分の力で天然クリームを分泌しなくなるという性質があります。

 

(中略)分泌力の弱まった肌には、シワやシミ、肌のくすみなどが、ほかの人より早くやってきます。ですから、肌に過保護は禁物なのです。とりわけ、ニキビ肌の人は、皮脂の分泌が普通より高いのですから、基本的に、基礎化粧品は洗顔後のローションだけで十分です。そのほかは、部分的に乾燥していたり、季節によって肌が乾燥したときに、乳液を付ける程度。間違っても油分の多いコールドクリームはつけないこと毛穴を詰まらせて、ニキビを悪化させてしまいます。

 

だんだん見えてきましたね。つまりこういうことです。

 

STEP.1
化粧品を使う
ファンデーション、乳液、クリーム類。
STEP.2
皮膚がその保護力に頼りだし、皮脂という天然クリームを分泌しなくなる
 
STEP.3
分泌力の弱まった肌が肌トラブルを招くようになる
 
STEP.4
ニキビも悪化させる
 

 

ということなんですね。つまり、『皮脂の分泌を阻害する』というのは、更に厳密に言うと『皮脂という天然クリームを分泌しなくなる』ということ。それによって肌のバリア機能は弱まり、様々な肌トラブルを招くようになるということなのです。

 

『ニキビのことならまかせなさい』(光文社)にはこうあります。

ニキビを隠そうとして、つい油性のファンデーションを濃く塗り、厚化粧にしてしまいがちです。すると、この油性のファンデーションが毛穴を塞ぎ、正常な皮膚呼吸や皮脂の分泌の邪魔をして、ニキビを悪化させてしまいます。そうすると、また化粧が濃くなる…という悪循環になります。

 

油性のファンデーションで厚化粧をすると更によくないということですね。

 

STEP.1
ニキビが出来る
 
STEP.2
油性のファンデーションで厚化粧をして誤魔化す
 
STEP.3
毛穴が塞がれ、正常な皮膚呼吸や皮脂の分泌が邪魔され、ニキビを悪化させる
 
STEP.4
また厚化粧をする(悪循環)
 

 

したがって、基本的にニキビが出来たらファンデーションを使って誤魔化すということはやめるべきだということがわかります。

 

先生

とにかく、ニキビの上にファンデーションを塗るのはやめた方がいいということだね!
ふむ!

ハニワくん

ニキビ対策としての化粧のポイント

では一体どうすればいいでしょうか。この著者の場合、ニキビができる段階を1~5までの段階をつけていて、その段階によって対策があると言っています。その段階は下記のとおりですね。

 

  • 0.ニキビ準備中
  • 1.ニキビの誕生
  • 2.白・黒ニキビ
  • 3.赤ニキビ
  • 4.ニキビ痕

 

それらの状況になった場合の更なる具体的な対処法は、下記の記事にそれぞれまとめました。併せてご確認ください。

 

『白・黒・赤ニキビ』ができる原因と対策一挙公開!(注意:赤ニキビになる前に対処せよ!) 茶色いシミになるニキビ痕の消し方は?クレーターニキビ痕を治療で治すと費用はどれぐらい? どうしてもニキビ跡が消えない人が最後にたどり着く答えとは何か。

 

それでは本にある内容のポイントをまとめてみましょう。

 

0.ニキビ準備中の場合

  • 肌に負担をかけないよう、素顔での外出をできるだけ心がける
  • どうしてもする場合は油性のファンデーションを避ける
  • クレンジングでよく洗ってもそのクレンジング料自体が毛穴を詰まらせる
  • 水溶性のローションタイプのファンデーションと粉おしろいを使う
  • それらに加え、口紅、アイライン、マスカラ、アイシャドーなどのポイントメイクをする

1~3(誕生から赤ニキビ)の場合

  • ポイントメイクが理想というのは0と一緒
  • ファンデーションの使用は原則厳禁
  • どうしてもフルメイクが必要な場合はファンデーションを塗る前に肌色のテープを貼る

4.ニキビ痕の場合

  • 水溶性のローションタイプのファンデーションと粉おしろいを使う

 

これを総合的にまとめるとこうなります。

 

ニキビ対策としての化粧のポイント

  • 基本的に素肌を意識する
  • ファンデーションの使用は原則厳禁
  • どうしてもする場合は油性のファンデーションを避け、ポイントメイクをする

 

やはり、素肌が一番肌に優しいということなので、なるべくファンデーションは避け、最低でも油性のファンデーションを避け、ポイントメイクだけに限定するのがいいわけですね。

 

 

同じく、『素肌美人になれる 正しいスキンケア事典 (基本の美容シリーズ)』にはこうあります。

油分の少ないファンデーションをチョイス

(省略)たとえば油分の含まれているクリームタイプのファンデーションを使うと、ニキビが買悪化することがあります。とくにオイリー肌の人はパウダータイプのファンデーションか、ルースパウダー(粉おしろい)にとどめたほうが無難です。ただ、どうしてもニキビ部分をカバーしたいというのであれば、その部分のみ、コンシーラーを使うのなら問題ありません。そのほか、化粧下地も油分を含んでいてニキビには適さないので、保湿美容液などを塗った上から直接、パウダー類を重ねて塗るのがおすすめです。

 

やはり同じように、

 

  • 油性のファンデーションを避け、ポイントメイクをする
  • パウダータイプのファンデーションか、ルースパウダー(粉おしろい)を使う

 

等のポイントを挙げています。理由はやはり、毛穴が塞がれ、正常な皮膚呼吸や皮脂の分泌が邪魔され、ニキビを悪化させるからですね。

 

先生

コンシーラーならいいんだね!ニキビの上に塗るコンシーラーもあるから、そういうのを使ってもいいしね!
なるへそ!

ハニワくん

 

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