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ソクラテス『わたしの問答を聞くことで、自分で考えるためのヒントがたくさんあって、勉強に役立つらしいのだ。』

古代ギリシャ哲学者 ソクラテス画像

内省

ソクラテスは言った。

『私は”ない”ものをあげることはできない。』

 

つまり、教師などと呼ばれる理由はまったくない。 問答したことはあっても、教えたことは一度もないというのだ。それでも誰かがソクラテスから何かを教えてもらったと言うのであれば、 それはただの勘違いか、嘘をついているだけだと。ソクラテスが暗に教えて説いた『無知の知』も、 後で誰かがつけた名前。

 

実際にソクラテスが『無知の知を教えて進ぜよう』と言ったわけではない。問答しただけだ。 そして、それについて答えられないという、事実を作った。すると、 『全知全能のようにふるまっている人間』は言い返しをし、 『知性への探究心がある人間』は勉強に役立てた。

 

『無知』という事実に直面したときに人間が取る行動が分かれる。結局人は一生無知なのだから、前者ではなく、後者のような生き方が『知性』ある生き方だ。そのことに『気づかせてくれた』のがソクラテス。だが、素直にそう思うか、あるいは『わざわざ苦労して貼ったメッキを剥がす敵』だと思うか、人はいつの時代も、この二つに分かれるだろう。

 

私なら『メッキ』では満足できない。プライドがあるからだ。

 

 

 

注意

※これらの言葉は参考文献『これならわかるソクラテスの言葉』や史実に基づき、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

関連する『黄金律

『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』
『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』
『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』
『「生きる」ということの本当の意味とは。』

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