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孔子『人の心を思いやるときに、小細工は必要ない。』


孔子の言葉


儒教の始祖 孔子(画像

 

この『小細工』をしていたのが、弟子の子夏だった。子夏は、ちまちまとした計算をして、人間関係を考えた。しかし孔子は、『思いやりには、計算はいらない』と言ったのだ。

 

子夏は例えば、それを言ってしまうと、自分の立場が危うくなるとか、人間関係が一時的に崩れるとか、とにかく『損になる』ことを恐れた。あるいは、それを『無知』だと考えた。

 

しかし孔子は、『それこそが無知だ』と考えた。人のことを本当に思いやっていれば、相手が言われたくないこと、つまり『損な役を買って出る』ことは当たり前だ。

 

表層上だけ相手との絆があるように取り繕って何の意味があるか。むしろ、自分も周りも、時には親でさえも突っ込まない場所に手を突っ込み、その泥の中から真珠を取り出して、友に渡してあげる。

 

そりゃあもちろん、突っ込まれている間は、嫌な顔をされるだろう。何と言っても、泥が匂うし、臭い。汚れが飛び散り、あるいは恥ずかしい。そんな汚れは出来ることなら、隠蔽したい。だからそういう顔をされる。しかしそれはこっちも同じだ。それだけの泥に手を突っ込む。それは容易ではない。

 

しかし、本当に『優しい』なら出来るはずだ。何と言っても『優しい』という字は、『優れている』と書く。子夏のような『易しい』選択肢を取っていて、それで『友人だ』と言っているのであれば、一度深く自分の人生について、友について内省する時間を設けた方が良い。

 

そう考えると『易しさ』に甘んじている人を多く見かけるようになるだろう。本当に『優しい』友に、あなたは出会っただろうか。あるいは、自分自身がその友であるだろうか。

 

 

参照:子曰わく、まことに仁に志せば、悪まるることなし。

(里仁第四-四)

 

※これらの言葉は参考文献や史実に基づき、オーナーが独自の見解で超訳し、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

著者:一瀬雄治 (Yuji Ichise)

 

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