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孔子『本気で人を愛したり、憎むことが出来るのは、愛があるからだ。…と言い聞かせよう。』


孔子の言葉


儒教の始祖 孔子(画像

 

よかった。私は自分が不良出身ということもあって、怒るときは相手を殺すぐらいの気迫で怒鳴りつけ、高齢だったら高血圧か何かの負担で自分を痛めつけるほど、激情的な性格である。

 

ブッダの様に内省的であり(内観にも似た)、ソクラテスの様に無知の知を人に知らしめ、自分が彼らのような聖人と同じ生き方をしていることに、何とも言えない充足感を得ていたが、いささか、この激情的な性格は、ある種の自分の『個性』だと思って、大声では言えないと思っていた。

 

しかし、孔子は激情の人だったという。いや、それはそうだろう。『弟子次第』だ。

 

正直、出来の良い弟子や部下だったら激情的になることは絶対にない。それは私も同じだ。だから最初は、そんな温厚な私につけ込んでやりたい放題やっているのだと思い、思い知らせるために激昂したことが始まりだった。

 

しかし『病気』だった。『吃音症』の症状はひどく、自分の喋る番で30分黙り込むことなど日常茶飯事。おちょくっているようにも捉えられる相手の態度。私は激昂してついには手を出したが、実は、それこそが吃音症の症状だったのだ。

 

調べてもらえばすぐにわかるが、この症状の事例には、

『例えば電話越しに急に無言になるので、相手は、おちょくられているのだと勘違いし、不愉快な気持ちになることがある。』

 

と書いてあるのだ。起業したばかりの私の会社に入った社員が、いきなりこういう人間だった。

 


その後6年間の私と社員のやり取りは、とても一言では言えない、濃厚濃密なものだった。一時は相手が(私の教育からも、自分の人生からも)逃げようとし、あるいは木刀の柄の部分で頭をかち割る寸前までいったことがある。

 

しかし、かと思えば、私が彼と行ったレストランの数は200を超え、既に日本一の山の登頂と、日本の世界遺産や日本三景は全て見て回った。人にはわかるまい。孔子も、出来の悪い自分の弟子に対し、自分に言い聞かせるかのように、自己弁護するかのように、この言葉を言っていたという。

 

それだけ真正面から向き合っているのだ。だからこそ、相手のミスは自分の事の様に憤慨し、相手の成功は自分の事の様に喜べる。それが『絆』というものだと、私は確信している。

 

 

参照:子これを聞きて曰く、成事は説かず、遂事は諫めず、既往は咎めず。

(八佾第三-二十一)

 

※これらの言葉は参考文献や史実に基づき、オーナーが独自の見解で超訳し、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

著者:一瀬雄治 (Yuji Ichise)

 

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