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『きみがぼくを見つけた日』 レビュー(感想)と考察

きみがぼくを見つけた日

ポスター画像出典:『映画.com

年間735本の映画鑑賞の経験があり、コロナ前には13年間連続で毎週映画館で映画を鑑賞!3000本以上の映画を観た映画好きが、映画の紹介をさせていただきます!

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※検索したら『年間700本』という人が一番っぽかったから、皆様に映画への熱意をお伝えするためにとりあえずその人以上の数字を出しただけです・・

 

きみがぼくを見つけた日』(きみがぼくをみつけたひ、The Time Traveler’s Wife)は、オードリー・ニッフェネガー英語版著の小説である。アメリカでは2009年8月14日、日本では同年10月24日に劇場公開。監督は『フライトプラン』のロベルト・シュヴェンケ。ブラット・ピットが製作総指揮に名を連ねている

 

監督 ロベルト・シュヴェンケ
脚本 ブルース・ジョエル・ルービン
原作 オードリー・ニッフェッガー
製作 ニック・ウェクスラー
デデ・ガードナー
製作総指揮 ブラッド・ピット
リチャード・ブレナー
ミシェル・ワイス
ジャスティス・グリーン
出演者 レイチェル・マクアダムス
エリック・バナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『どんな人におすすめ?』

  1. 美男美女ったら美男美女!
  2. 気軽に、楽しく、爽快に!
  3. 新しい目線で考えさせられたい!
  4. 熱い絆やドラマで感動したい!
  5. 名シーン・怪演が見たい!
  6. 可愛い動物や大自然が見たい!
  7. ファミリーで安心して観たい!
  8. 歴史や実話で学びたい!

『レビュー(感想)と考察』

無理があると言えるだろう。何でこうなってしまうのかが納得がいかない人が多いはずだ。この手のシナリオは技術がいる。例えば『千と千尋の神隠し』だ。あれは上手い。その上手さは弟子的存在でもあるアリエッティやマーニーの監督米林宏昌の独立後の映画『メアリと魔女の花』の大失敗を見て思い知った事実である。要は、あんなことはあり得ないわけだ。そういうフィクションたるファンタジーを、いかに現実を生きる我々が無理なく

 

なんかありえそう・・

 

と感じられるかは、監督の腕にかかっている。千と千尋の神隠しでは、まずトンネルをくぐり、千尋が違和感を覚え始め、妙に大人との距離が空き、絶妙な不安感が漂い始める。そして久石譲の壮大な音楽と共にハクが湯屋に向かって魔法のようなまじないをかけ、日が落ち、灯りがともり『何かが動きだす』と同時に、何か得体の知れない世界が広がりだすという感覚に陥る。

 

だが、メアリの場合、平凡な日常があったはずなのい急に箒が空を飛び、急に魔法を使う人々が暮らす魔法の世界へと移動する。一番いけないのはメアリがそれを受け入れるスピードだ。千尋の場合はそれを受け入れまいと抵抗し続けるが、メアリの場合はあっけらかんとそれを受け入れる。私も最初、好意的に映画を観るからその状況を受け入れたが、やはりそれはNGだった。その急激な展開が今回の作品同様、

 

無理があるな・・

 

という感想を抱かせてしまうのだ。それは、サマーウォーズで有名な細田守の映画『未来のミライ』でも同じだった。なぜか急に未来の姉が現れたり、犬が喋りだしたり、自分にも犬のしっぽが生える。狙いとして、前作の『おおかみこどもの雨と雪』のパターンを展開したかったのか何なのか分からないが、同じく

 

無理があるな・・

 

ということにしかならなかった。したがって、『なぜこのような不思議な現象が起きてしまったのか』ということをもっと明確に視聴者に伝える必要がある。その点、同じくレイチェル・マクアダムスが出演する『アバウトタイム』では、同じように不思議な時間現象が起きるが、これも無理があると言えばあるが、その教訓性の高さ、メッセージ性の強さから、感動する心で満たされ、あまり不満で終わらない。

 

同じように細田守の『時をかける少女』も不思議な時間現象が起きるが、これは『あり得るかもしれない』という展開と演出が散りばめられていて、アニメということもあり、悪い感想を持つことはない。実写ともなればアニメよりも厳しい目で見られるわけだから、非現実的なこういう展開をする場合は、もっと無理のないようにする必要があるだろう。

 

『ベンジャミンバトン』、『イルマーレ』、どれも不思議な現象が起きる映画だが、それらとの違いをハッキリと感じる映画となってしまっているだろう。ただし、原作の小説は『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラーリストに28週連続トップ10入りを果たし、映画版公開前の2009年3月までにアメリカとイギリスで合計250万部近くが売れたという。小説で読むと、また違った感想を持つのかもしれない。

 

最後のシーンは感慨深いものもあるので、妙に惜しさを感じる映画である。

 

 

 

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