名言を自分のものにする

広告

 


勝って驕らず、負けて腐らず。


勝っては驕り、負けては腐る人間の、なんと多いことか。人生は、罠だらけ。しかしそれを上手にかいくぐり、賢く生きるということは、欲望という試練を背負って生まれた、人間の試練なのだ。

 

かつて、こういう助言をしたときに、『それではロボットになってしまう』という疑念を抱いた者がいたが、もう少し思慮深くこの言葉の意味を考えなければならない。

 

きっと彼の言う『ロボット』とは、『喜ぶべきことがあってもその感情を抑え、悲しむべきことがあってもその感情を抑え、笑わず、泣かない、感情のないロボットみたいだ』という発想から浮かんだ言葉であろう。

 

しかしそれはこの言葉の意味するところの的を射ていない。それは、『驕り』と、『腐る』という意味の履き違えなのだ。『驕る』ということは、『思いあがる』という意味。『腐る』ということは、『悲観的になる』という意味だ。

 

つまり、勝って喜ぶことは大いにしていいし、負けて悔しがることはいくらでもすればよい。だが、ことあるごとにいちいち浮つき、思い上がったり、下向きになったり悲観視していたら身体が持たないし、足元をすくわれて、賢明ではない。

 

武道によっては、礼に始まり礼に終わることが原則。勝負に勝って思い上がり、その礼儀を怠ることがあれば、負けの烙印を押されることもあるのだ。勝っても負けても平常心を忘れず、自分本位にならず、満足せず、更なる上を向き続ける姿勢を持たなければならない。それがこの言葉の持つ戒めなのである。

 

勝って驕らず、負けて腐らず

 

WBCで優勝した時、あの冷静沈着なイチローが感情をむき出しにしてその勝利に喜び、浸っていた。それを見て原監督は、『あのイチローも、人間だったか。』と言った。

 

小さな達成で浮ついている場合ではない。自他共に認められる、本当に喜ぶべき結果を出した時にはじめて、勝利の美酒に浸ればいい。それまで禁酒をしてきただけあって、その味は格別なものになるに違いないのだから。本当に美味い酒を飲める人間とは、そういうことがわかっている人間だ。

 

 

関連する黄金律

黄金律

この言葉に関連する『38の黄金律』

 

 

 

15.『人間が戦うべき相手は外にはいない。『内』にいるのだ。

確かに人間は、闘わなければならない。だが、その相手は『外』にはいない。


>>続きを見る

 

20.『人間が転落するタイミングは決まっている。『得意時代』だ。

得意になっているとき、自分の足下はどうなっているだろうか。それが答えだ。


>>続きを見る


by:一瀬雄治 (Yuji Ichise)
1983年、東京都生まれ。

 

シェア

このエント

リーをはてなブックマークに追加

 

勝って驕らず、負けて腐らず。

スポンサーリンク

↑ PAGE TOP