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ルフィ『おれは助けてもらわねぇと生きていけねぇ自信がある!!!』

いくら天才的能力を持っていても、 人は、一人では生きていけない。『一人で生きている』という言葉を言うに一番値するのは、 無人で、人為的な物を一切利用せずにサバイバルをする人間だ。それ以外の人間は、一人では生きていることにはならない。洋服も、住居も、食事も、車も、パソコンも、テレビも、本も、全て自分一人の力で用意して、はじめてその言葉が言えるのだ。

 

つまり、地球で生きている限り、人は、一人ではない。いくら天才が、『理解者がいない』として、孤高に探求を続けていたとしても、そこには何らかの人が、影響しているのである。それでも『自分は一人で生きている』と思ってしまうのであれば、それは、『天才』には該当しないだろう。だからまずは、『一人で生きていく』という驕りを捨て、『人の力に頼る』という考えを持つことが重要だ。

 

23歳の時、起業したての私に、随分ブランクがあった私にまた本を読むきっかけを与えてくれた、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』。名古屋に長期出張しているとき、コンビニでこの本の図解版をふと見つけた。妙に気になってパラパラと立ち読みをすると、私の直感が、心底から震えたように感じた。

 

(──おそらくこの本は、ずば抜けている)

 

ふらっと寄った、コンビニで、漫画を物色するつもりで偶然見つけて、怪しげな図解で、当時の私の知的レベルからしたら胡散臭いタイトルで、読書のブランクが相当あったのにも関わらず、

 

(──買わなければ後悔する)

 

そう思わせ買ったその本は、今本棚に置いてある本のどれよりも薄く、まるで子供向けに作られたかのように易しい図解版だが、おそらく、一生本棚から消えることはないだろう。知識とは、学校で教えてくれるものが全てだと思っていた。教養とは、親が教えるものが全てだと思っていた。知性とは、そう簡単に手が届く範囲には転がっていないと思っていた。だが、『本』とはまるで、その全てが詰まっている、人生の教科書だった。

 

例えばこの本の1ページには、こういうことが書いてある。

目標到達への第二エンジン目標を達成するために、必要なことをすべて自分ひとりでやろうとしたことはないだろうか?その結果、欠けている分野を補うことに膨大な時間を割いてしまい、全体の計画が遅々として進まなかったという人もいることだろう。当然のことながら、人一人の能力には限界がある。どんなに優秀だといわれる人でもそれは同じだ。ヒル博士は、パートナーという最大の協力者を持たずして、大きな功績を残した人はいないという。成功者の記録を分析してみると、彼らが意識していたか、していなかったかにかかわらず、協力者の力を活用していたことは明らかだというのだ。

 

これをヒル博士は、マスターマインドの法則と呼んでいる。マスターマインドとは、二人あるいはそれ以上の人達が完全な調和を基盤とし、お互いの持つ経験や知識、アイディアを分かち合って共通の目的・目標を達成するために結成された同盟である。弁護士を言い負かした自動車王フォードアメリカの巨大自動車メーカーであるフォード。その創業者であるヘンリー・フォードは、このマスターマインドの法則を誰よりもよく知っていた。

 

彼のエピソードに次のようなものがある。『無名な平和主義者』と論評した新聞社を名誉棄損で訴えた時のことだ。法廷でフォードは、新聞社側の弁護士から質問責めにあった。それらは、フォードがいかに無知であるかを陪審員に証明するための非常に意地悪な質問だったが、彼は次のひとことで相手の弁護士を沈黙させてしまった。『そのような質問をするなら、私はあなたにまずいっておきたいことがあります。私のデスクにはたくさんのボタンがあります。その中の正しいボタンを押しさえすれば、私が必要としている知識を持った部下がすぐ来てくれます。私がどうしてあなたに答える為に、一般知識を全部詰め込んでおく必要があるのでしょうか。』

 

フォードはマスターマインドという頭脳協力集団をつくり、必要なときにいつでも専門知識を得られるようにしておいた。あたりまえだが、完ぺきな人間などどこにもいない。自分に欠けているものを知ったならば、それを補ってくれる人をパートナーにすればいいのだ。二つの心が一つにまとまるとき、見ることも触れることもできないもう一つの心、第三の心が生まれるとヒル博士はいう。』

 

『おれは剣術を使えねぇんだコノヤロー!!!航海術も持ってねぇし!!!料理も作れねぇし!!!ウソもつけねぇ!!!おれは助けてもらわねぇと生きていけねぇ自信がある!!!』

 

一人でも、それはそれは大きな可能性があるし、信じて貫けば、必ず成し遂げられるだろう。だがそれは、大勢が協力して生み出せる力の、足元にも及ばない。この世で何かを成し遂げようと思ったら、そのことから決して目を逸らしてはならない。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。